道路はぐんぐん上り坂。
行き着いた所は那須湯本、幼稚園の頃親と泊まりました。
そこを通り過ぎて、私が長年行きたかった殺生石に着きました。
もうあたりは硫黄の匂いでものすごいです。
大層天気が良く、この場だけがライトで照らされたように輝いて見えます。
お地蔵さんがいっぱい。いわれがあるのですが、詳しくはわかりません。
周囲は岩がごろごろして白っぽい感じです。
この大岩が殺生石で、九尾の狐の死んだ後の姿ということになっています。
絵本で最初読んだ時、何ともいえない妖しいすごい狐になぜか感動したものです。
那須に来た時はそんなことを知らない幼さだったので、
毒ガスをシューシュー出している岩が実際にあるのを知ってからは、一度は見たいと思ってました。
ガスは今でも出てるらしいですが、普通に散策をしてるなら大丈夫なのでしょう。
石の香や夏草赤く露あつし 芭蕉
松尾芭蕉は奥の細道で、わざわざこの場所まで足を運んでいます。
虫がたくさん死んでいたと記録しています。
すすきがもう伸びてます。
芭蕉の時代は旅は命がけだったけど、今はどこでも行けるぜいたくな時代です。
硫黄の臭気がいつまでもたちこめています。