初詣といえば、いつも夫の車で。
(吊り革は木製の魚)





夫は健在だけど、今年はひとりで行ってみたい。
今頃遅いけど、夫からのクルマからの自立だ。
とはいえ、田舎なのでクルマが当たり前というか移動の大前提なので、交通弱者は子どもか年寄り、あるいは外国人に限られる。
ひどい差別だと思うが、これが資本主義社会、赤字路線は廃止の一途を辿っている。
谷汲も昔は電車で簡単に行けたのだ。
うちの義母は義父の月命日に毎月詣でていたが、そんな年寄りの利用者相手では儲けにならないのだ。
簡単に切られて代替路線は、ない。
家からひたすら歩けば片道20キロ。
電車利用でも片道6キロは歩く。
仕方ないのでテクテクと歩いた。
夏と違い、疲れは少ない。
最寄駅まで2キロ、電車に20分、

降りてから4キロ歩く。



谷汲山華厳寺はまだ雪が残る。
温度も低く、北風に雪が混じる。
ひとりなので寄り道はせず、おみくじは吉。
調子が良かったのでそのまま帰路に着く。
ランチはジビエレストランで、鹿肉のロースト重。

帰りの電車を検索したら、25分後だ。
それを逃したら2時間待ち。
駅まで小走り、早歩き。
何とか間に合った。

山を一つ越え、降り立ったホーム駅は暖かかった。
幸せな気分でブラブラと帰る。
今年もおだやかな年でありますように。