Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

DVD『ミッドウェイ』『アルキメデスの大戦』

2024-08-01 14:36:00 | 日記
『ミッドウェイ』



山本五十六の映画を見たら、やはりここに来るか。
日米共同制作にはなっているけれど、完全にアメリカ側から描いた映画。日本人俳優 は何故か棒読みで、人間らしさが感じられないのだ。
比べてアメリカの軍人たちは精気に溢れている。感情移入するならこちらだが、大戦を描いた映画で連合軍に感情移入するのはやはり難しい。
山本五十六の映画では活き活きしていた人たちがまるで書割のような演技をするのが悲しく、どちらの視点で描くかで、こうも違ってしまうものなのか、その意味で、やはり見ておいて良かったのかもしれない。


『アルキメデスの大戦』

戦艦大和の最期を描き、何故そこに至ったかをフィクション混じりで描く。



山本五十六がまたしても登場、今度は舘ひろし、主役の数学天才者に菅田将暉、彼の相棒に柄本佑、悪徳造船会社の令嬢に浜辺美波。2019年の制作だが、いつになってもこの種の映画はなくならないなあ。男はやっぱり戦争に美を見出すものなのか。彼の数学的天才度にはただもう口あんぐりだが、そんな努力も一切無駄になってしまう結末が待っている。



ここで描かれる山本五十六はある意味腹黒い。
天才も無力となる時代のうねり、それを止めるのは難しいのかもしれない。









DVD『散り椿』『ザ・ファブル』

2024-08-01 12:12:00 | 日記
友人に譲って貰ったDVDなので、必ずしも観たかったものではなく、なかには初めて遭遇するタイトルもある。
『ザ・ファブル』もそのひとつ。


検索すれば、ヤクザものらしい。
ワルはとにかく人気がある。よく知らないが「呪術廻戦」や「東京リベンジャーズ」などもそうだろうか。孫がハマっていた「チェンソーマン」もワルっぽかった。
絶対に身銭切って見はしないけれど、岡田准一主演だし、見てみようか。
ヤクザの何とか会とか出所してきたばかりの何某とか、兄弟分だとか、まあその筋の用語満載で笑ってみるしかない。
出所してきたばかりの何某は、妙に迫力ある演技をする人だなあと思ったら、菅田将暉だった。
岡田は殺し屋の役どころだが、ボスから「殺すな。普通の生活をしてみろ」と言われ、副題の「殺さない殺し屋」になる。
ここに可笑しみがあり、コメディの要素も生まれてこようというもの。
私は笑えなかったけど、おかしい人には可笑しいのだろう。

『散り椿』



こちらも岡田准一繋がりで。
さすがに原作は葉室凛のベストセラー、図書館でも扱っていたのでタイトルだけはよく知っている。
しかし時代劇は独特の時間が流れ、慣れない私には結構な試練ではある。
道場の4人組の1人が岡田准一であり、西島秀俊だが、この2人は同じ女性に恋をして、岡田が娶るも、西島とも密かに思いを交わしあっていた節がある。


まあ、そんな伏線の中、お家騒動ともいうべき藩内の悪事を暴いていく。
最後はなき妻が見たいと言っていた散り椿を背景に両者の果たし合いが…



岡田准一は男くさい役が多い。
サムライ、ヤクザ、軍人…
彼の剣術はさすが、トム・クルーズに通じるところがあるのかも。