Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

桑名・六華苑と諸戸氏庭園

2022-05-22 16:30:00 | 日記
ソロ活というらしい。
「おひとりさま」も女1人の劣等感を和らげてくれる言葉だったが、ソロ活は更に上を行って、怪傑ゾロかと思うほどの強さだ。
よし、私もこれからはソロ活だ。

今日のソロ活は三重・桑名への日帰り旅。
朝は5時起き。1時間のウォーキングは駅までの歩き(20分)にする。
だから午前6時38分にはもう樽見鉄道。


大垣駅で養老鉄道に乗り換え、さらに1時間。桑名着は8時21分だった。
早すぎる。
六華苑は9時から、諸戸氏庭園は10時からなのに。

駅から20分弱の歩き、絶対道に迷うから多めにみたのに、そういう時に限ってすんなりといく。
だから六華苑はまだ開館準備中だ。
しばらく付近の散策。


9時を待って入館。土曜日なのに全く静かだ。





洋館部分は鹿鳴館の設計者ジョサイア・コンドルが手がけている。


2階のバルコニーからは庭がよく見える。
後で歩いてみよう。


これは玄関。主人と客しか使用を許されなかったらしい。


こちらは庭から見た洋館。池泉海遊式というらしく、個人宅とは思えぬ手入れの良さ。いや、今は県や国の文化財として大切に維持管理されているはずだ。


ある意味、三重県という地域だったから戦禍を免れたのかもしれない。
1代目の諸戸清六氏は、父親の借金を背負い、大変な苦労をしたらしい。
熱い飯は時間がかかるので常に冷や飯。
おかわりの時間が惜しいので、飯碗は最初から二膳用意、忙しい時はもちろん食事抜き。一食やニ食抜いて空腹を覚えるようでは金は貯まらない、など、耳が痛い話ばかり。
明治はこんなふうに一代で財をなす人もいた。
この建物は2代目の作。

さて、30分もあれば見学終了。
庭園までゆっくり歩こう。
すぐ前の公園を抜けていくと、庭園に行き着くらしい。


この公園にあるのは噴水ではなく、


諸戸氏が引いたという水道。
当時は住民達がここへ水を汲みにきたという。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の合流地点、水は豊かなようで汽水だから、やっぱり生活用水には真水が必要なのだろう。



5棟あった倉庫の二つは戦争で焼けたという米蔵。そのひとつが、庭園の入り口になっていた。 


藤茶屋。花の時期は終わり、誰もいない。


菖蒲池。残念ながらこちらはまだ蕾だ。
コウホネだけが寂しく咲いている。
春の特別公開に合わせて来たのに…


園内は飛石伝いに行く。足が弱くなったら無理だ。というか、庭だけでたっぷり運動出来そう。


足元がふらついても、助けてくれる人はいない。

正面から見た池庭。
残念ながら家屋は修理中.100年に一度手を入れて、劣化を防ぐのだという。


穴が掘られているので足下注意、なんて看板もあった。

こちらは推敲亭から庭を見る。
推敲亭とは三畳の茶屋のような作り。
和歌を練ったり月見をしたりしたそうな。
優雅だなぁ。お金持ちになれば、暮らしはお殿様だ。


京の三条大橋を擬した灯籠や、古田織部の人形灯籠もある。
富も文化も金のあるところに集まる。
それが世の習いというものか。

こちらも30分で見学終了。
レストランは11時まで開かない。
付近の散策で時間を潰す。



七里の渡し。って鳥居しかないの?
東海道で唯一の海路、ここから船で熱田宿(名古屋)まで行ったという。
まぁ今でも桑名は名古屋のベッドタウンだ。
後ろに見えるのは蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)2階部分は展望台というので登ってみたが、お城の天守閣と一緒、壁の穴からしか覗けなかった。蟠龍とは天に昇る龍のことだとか。東海道桑名宿の名物的存在で広重の版画にも見られるとか。





やっぱり海を感じる光景。


さて「孤独のグルメ」じゃないけれど「腹が減った〜」
レストランに急ごう。


ここもソロ活のために是非訪れたいところ。
レストランロッカ。




六華苑を見ながら食事がウリ。確かに特等席だ。1番に来た甲斐があった。


ランチのプレート。魚を選択。2,750円でドリンク付き。豪華な気分を味わった。


さて、駅に戻ろう。
帰りもGoogleナビのお世話になって、おかげで迷わず戻れた。ソロ活の強い味方だ。

桑名、さようなら。


養老鉄道の座席は瓢箪マーク。


大垣駅で1時間時間を潰し、樽見鉄道で帰路についた。


相撲(テレビ桟敷)に間に合って良かった!



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