或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

美容室事情

2005年10月17日 | ハンガリー(役立ちメモ)
駐在員の妻同士集まると国籍が違っても必ず話題に上るのが美容室。
何処の誰(美容師)がいいか?という一点につきます。

ブダペストには大小たくさんの美容室があるものの、人は流動的。
次回訪ねても「もう居ません」ということがしばしば。美容師のほう
も心得ていて、「店の客」というより「自分の客」という意識が強く、
店側も拘束はしないようす。次回から予約を入れて来いと携帯電話の
番号を教るか、指名をするよう自分の名前を客に覚えこませます。

さて、美容師の技術。パーマをかけなくてもパーマをかけたように
見せるカット、太くて量が多く真っ直ぐな髪をまとめやすくやわらかく
見せるカット、ヘアスタイルも微妙な違いをキチンと比べて雑誌で特集が
組まれるほど百花繚乱の日本に比べると必要とされる技術やセンスの方向性
が全く違うよう。残念ながら期待して行けば痛い目に遭うこと間違いなしな
状況です。

外国人女性同士、共通した意見は、「オーダーしても違う髪形を薦められ、最終的
に思いもかけないほど短くされてしまう」というもの。要するに、美容師たちは
英語が出来てもカタコトで理解できていない、また仮に流暢であっても、どちらの
場合も客の意見より自分の嗜好が優先するというカットなどの技術以前のことが
ネックといえます。

「2センチしか切らないで。伸びたから毛先を揃えたいだけなの」といって、
しつこくしつこく傍で切り過ぎないように言っても、4センチは切られる。
あるいは写真を持っていってオーダーしても、自分流に理解したカットが
施され、最終的にブローで髪全体を膨らまして形を誤魔化して帰される。
その場は、なんとなく「こういうものかしら?」と思って帰宅。洗髪後、
素人の自然なブローでは収拾がつかなくなって初めて「やられた!」と思う
といった具合。

この美容室に行きたくても行けない現実、先日来、仲良くなった23歳のアンナ
に「どうしてだと思う?」と訪ねたところ、自分もスウェーデンからの留学生
に付き添って美容室に行き、オーダーをしたら違う髪形の提案が延々続き、
それ全部に「結構です」と答えてねばってねばって、「毛先をそろえるだけ」を
貫くのに大いに時間とエネルギーが必要だったことを話してくれた。留学生の
友人は完全に怒っていたとも。彼女いわく「少しでも手間をかけ、相手の支払い
を多くしたいんだと思う」ということだった。なるほど・・・。
妙に納得の結論を得てしまった。

私は今月末、1週間ほど日本に一時帰国するので久しぶりの和食と共に楽しみ
なのは美容室で、伸び放題の髪を優しいシャンプーと気持ちの良いカットで
手入れしてもらうこと!前回は半年ほど前にフランス旅行した際で、ホテル
近くの地下街に日本でも御馴染み、モッズヘアのサロンがあったので駆け込ん
だのが最後。(もちろん、オーダー通りに気持ちよく切ってもらえました。)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とみー)
2005-10-17 19:16:05
こんにちは。私とみーといいます。今、授業でハンガリーの通過儀礼について調べているのですが、なかなか良い文献がみつからず、現地の人の声が聞きたいと思いこちらに書き込みさせていただきました。もしよろしければ、ハンガリーの通過儀礼についてとりあげていただけませんか?(洗礼のことや七五三、成人式などの行事はそちらにあるのかどうかなど…)また取り上げていただかなくとも何か知っている情報があれば教えて欲しいのですが…

勝手なお願いですいません。
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勉強頑張ってください (budapestlife)
2005-10-18 21:00:35
とみーさん、ご訪問ありがとうございます。

私は日本の一専業主婦に過ぎません。ハンガリー人と密接な人間関係を持っているわけではなく、あくまで駐在家族として外国人生活を送っています。夫がハンガリー人で、身内にハンガリー人がいて、ハンガリー文化について詳しく訪ねる時間やエネルギーがある日本人ではありません。



学生時代、文化人類学で秩父に残る通過儀礼のドキュメンタリーフィルムを見たのを覚えています。異文化を見つめるにあたって大変興味深いものがありますね。

情報収集、頑張ってください。それでは。
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