墓石クリーニングの女

お墓と向き合うことで『大切なもの』を日々感じながら、あつく生きる女…それが、アタシ。

あたしとにーさん

2008年01月27日 | つぶやき
あたしのにーさん(FTR223)は、今日も元気だ。

そう、こんなに寒くなっても、雪が降っても、乗る人がかなり重量アップしても、アクセルをあげるとグングンと伸びて気持ちいい。

でも、実は年末から体調を崩していた。

それというのも、アタシがアホだったから。

かわいそうに、クラッチがすり減り、悲鳴をあげていた。

そもそもにーさんは、銀行時代に仲良くしていた近所の自転車やさんに頼んで、オークションで購入。
改造されていた部分をノーマルに直してもらったものだ。
あまり、バイクをいじれないあたしに代わり、修理も点検も自転車やさんがしてくれる。
なぜか、バイク屋に世話になったことのないバイクなのだ。

にーさんは、スタートダッシュがスゴくいい。
車なんか比じゃない。
80キロ位まで引っ張る瞬間が、めちゃ気持ちいい。
大宮バイパスで、沢山のトラックを追い抜く快感はたまんない。

もし、若かったあの頃に戻れたなら…
にーさんと一緒に、いろんな景色を見に旅に出るよ。

アタシがにーさんと走りたい場所は、根室から海岸線を走り日本最北東に行くルート。
海が見え、なだらかな丘が続き、その丘には馬が気持ち良さそうに歩いている。
牛の放牧は、北海道至る所に見る当たり前の風景だが、どさん子達がゆったりと遊んでるのは、そんなに多くない。
寒い時、バイクを止めて、優しい目をしたどさん子の体温で手を温めた。
彼らは嫌がらず、あたしに近寄ってきて、言葉はなくてもなにか話しかけてくれてるようだった。
ウマは賢く、気高く、温かい…

そして、海。
北方領土が見えた。

昔セッチャン(初期型セロー225)と走ったルートを、生きてる間に愛する人に見せてあげたいとよく考える。

にーさんと走りたい。

しかし、あの日から余りに多くのものを背負い込み、それは簡単に実現できないコトになった。

何より、歳くっちまったよ…

にーさん、ごめん。(*u_u)

キレイなものを見に行こう!
キレイな空気をすいに行こう!
温かいものにふれに行こう!

日本も捨てたもんじゃないと、意気盛んにバイクで走りまくっていたあの頃のアタシは、そう感じたものだ。

うちの三匹の子豚達も、美しいものを美しいと感じる、気持ちいいコトを気持ちいいと感じる、幸せなときありがたいと感謝できる、そんな感性を持っていて欲しい。

毎日の生活に追われていたら、何も見えなくなるよ?

一度目をつぶって、もう一度目を大きく開け、広く周りを見ようじゃないか。


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