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Retro-gaming and so on

Side Pocket

ビリヤードは日本では実は知名度の割には人気がない。
1990年代初頭、バブル期に一瞬流行ったようにも感じたが、それでも一過性のモノだった気がする。
従って、ビデオゲームでビリヤードを扱ったモノは極端に少ない模様だ。
じゃあ、米国ならどうなのか。
アメリカでは、ちょっと気の利いた酒場に入るだけでビリヤード台が設置されている。日本に比べればプレイしやすい環境だ。クオーター(25セント)何枚か投入すれば台で遊べるようになってて、ポピュラリティがある、と言えばある。
が。しかし。
そんな「ありふれた」ビリヤードをじゃあ、ビデオゲームにしてまで売るのか、っつーとこれも全般的に数が少ない。あまりにありふれてるせいか、「ビリヤード」をビデオゲーム化しようと言う熱意が無いのか。
少なくとも、ピンボールに比べると全く、って言って良い程「ビリヤードのビデオゲーム化」には興味がないみたいだ。



そんな中、殆ど唯一と言って良い程の知名度を誇るビデオゲームでのビリヤードが「ヘンなゲームならまかせとけ!」のデータイーストが作った「Side Pocket」。
オリジナルは1986年発表のアーケードゲーム。1987年にファミコンへと移植されたのを皮切りに、ゲームボーイへの移植と続き、1992年にセガ・メガドライブへと移植される。セガのマシンではセガ謹製の「チャンピオン・ビリヤード」(1986年・SG-1000用)以来のビリヤードのビデオゲームだ。
「さすがセガ、ショボ!」と思うかもしんないけど、そもそもスーファミでさえ2本程度しかビリヤードゲームは出ていない(そのうちの一本がSFC版「Side Pocket」だ)。
言い換えれば、「日本じゃ不人気のビリヤード」の割にはデータイースト謹製の「Side Pocket」は、移植が多いトコを見ても「性交成功作」と言えるだろう。


Side Pocketは面クリ型のゲームとなっていて、目標点数を規程打数内に獲得すれば次の面へと進める。



そして、元アーケードゲームだった割には意地悪じゃない。自分が打つボールの軌跡予想のガイドラインが出る辺り非常に親切だ。要は「一回もビリヤードをやったことがない」人でもすんなりプレイ自体は出来るようになってる。



しかしそれでもこのゲーム、面を進めるのはかなりムズい。「狙える」し「ショットも撃てる」が、思った通りにならん、っつーのは単にビリヤード自体がムズいから、だろう。
ポケット(ビリヤード台の穴)によってはボーナス獲得チャンスがあったりして得点を大きく稼げるチャンスがあったりするが、当然、そこに狙って落とせるかどうかは分からん。また、各面終了後に大幅に得点が稼げるボーナスステージもあるが、これも狙い通りになるかどうか分からんのだ。






多分「練習すれば」上手くはなるだろう。ただし、ビリヤード自体が、ビデオゲーム上でもプレイするには難しいゲームで、面を進めるのも結構大変で、また面を進めてもビリヤード自体は別に変わらん、と言うゲームだ。


と言うわけで、ゲーム自体の出来の良さはともかくとして「人を選ぶ」ゲームなんじゃないかな、とは思う。

なお、Side PocketはProjectEGGで公開中
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