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Retro-gaming and so on

中指立てたら(違

最近とある曲が頭の中で鳴り響いて困っている(謎
これがなかなか消えない(笑)。

それはこれだ。


永井豪原作、の魔法少女アニメの主題歌、だ。
作曲は渡辺岳夫。同じ渡辺姓でも渡辺宙明センセとは違って、この人は物凄く「器用な人」って印象だ。
この人が書いた曲に同じく永井豪原作の傑作「キューティハニー」がある。

「え、倖田來未の?」

とか思った人はそこに30分間正座してなさい(笑)。
いや、まぁ、そうなんだけど(笑)、あれはあくまでカヴァーであって、オリジナルは1973年のアニメ主題歌、だ。

ちなみに、ビデオの中でチラっと映ってるシンセサイザーが銘機Prophet 5。もっともPV用に用意されたモノだろうから、音が実際それを使って録音された、ってワケではないだろう。
なお、倖田來未版カヴァーの優秀なトコは、それまでのカヴァーだと無視されてきた3番を取り上げて「完全カヴァー」にしたトコだと思う(それまでは基本、3〜4回カヴァーされてきたが、3番の存在は無視される傾向にあった)。

まぁ、それから50年経った現時点でも愛され続けてる、ってのが名曲の名曲たる所以ではあるんだけどな。

渡辺岳夫ってああ言う曲を書くんだ〜。

と言う印象はある意味正解ではあるんだが、同時に間違ってる。
何故ならこの人が「巨人の星」の主題歌、「ゆけゆけ飛雄馬」を作曲した人でもあるから、なんだ。


え?全然カラーが違うじゃん。

そう、全くカラーが違う。っつーより渡辺岳夫って人はカラーがないって言っても過言じゃないと思う。
僕に言わせると渡辺岳夫って人はザ・職業作曲家って位置づけなのね。要するに突出した個性はないんだけど、クライアントの要求に従って曲を書き、でもそれは高度にポップで馴染みやすいメロディーの曲ばっかなの。
言い換えるとアーティストではないんだ。職人なんだよな。でもいい曲を書くんだ。

んで「魔女っ子チックル」。これ、どう考えても1970年代中盤以降のアイドル曲のパロディなんだよ(笑)。色々混ざってる(笑)。ピンク・レディーの「ウォンテッド」とか山口百恵の「横須賀ストーリー」とか、その辺の曲のフレームワークを借りてきてる、っつーか(笑)。
それでも「キチンと仕上がってる」んだ。キューティーハニーに比べるとパンチがない、とは言えるけど、クライアントの要求を満たした上に最大限「良い曲」になるように書いてるっつーか。要は「アイドル曲」としてはキチンと当時の水準(以上)に達した曲になってんだよな。
恐ろしい(笑)。
その辺、全く本人のアーティスティックなエゴ、とか全く見えない曲ばっか書いてて。「クライアントの要求に最大限応える」とかさ。職業作曲家、ってこぇぇよな(笑・※)。
今こういう職業作曲家ってほぼいねぇだろ。「ニュー・ミュージック」以降だと「✗✗な印象の曲は△△さんへ」って「作曲者のイメージがまずあって」、ってカンジになっちゃったから、渡辺岳夫氏みたいに「どんな曲でも書いてみせます」って人はいなくなったんだよなぁ。

ああ、チックルがアタマから離れない(謎

ちなみに、どんな話なのか、興味がある人に対しては、YouTubeの方で東映が公式にアニメ第一話を無料で視聴できるようにしてくれている。


※: そもそも「キューティーハニー」自体がクライアントの「山本リンダの曲のようなカンジにしてくれ」と言う要求に応えたモンじゃないか。
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