オリジナルはNEC PC-9801用エロゲ。メーカーはD.O.(ディーオー)と言うよく知らんメーカーだ。
それはDIOであってD.Oではない(謎
さて、D.O.。一応、Branmarkerと言うエロ(って程でもない)RPGのメーカーで、それはそこそこ面白かった記憶がある。
っつーかそれしか知らん!(笑)。
しかし、D.O.も律儀にSHARP X68000用に数本エロゲをリリースしてたようで、その中にこのDORと言うゲームがあったわけだ。
DORと言うヘンなスペルだが、実際扉のDOORから来てるそうだ。
なんかアウターゾーンを彷彿とさせる、と言えば聞こえはいいが、要するにありきたりな導入部で始まるエロゲだ。
"これから30分、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間に入っていくのです" by 石坂浩二
さて、Wikipediaにも書いてるが、これはオムニバスで3本のシナリオが入ってるゲーム・・・っつーか事実上、エロ絵付きソフト官能小説ってレベルのブツが入ってるだけ、だ。ゲーム性は全く、って言って良い程無い。
- プラネタリウム : 客のいないプラネタリウムにふらりと入った主人公と、偶然隣り合わせた女のストーリー。主人公を若者と初老の2パターンから選択できる。
- テレフォンスキャンダル : テレクラで知り合った女性とデートをすることになったたけしだったが……。OLのりつこ、あけみとの3Pか、同級生の内田まなみかが選べる。 1994年11月にメディアックスから2枚組フロッピーディスク「遊ディスクVol.5 テレホンスキャンダル」として単体で出版された。このとき、ヒロインに音声がついた。
- 加奈子さんの憂鬱 : 主人公の部屋に突然押しかけてきたのは気弱な少女、長田加奈子。自分は吸血鬼であり、血を吸われて同じ吸血鬼になってほしいと主張する彼女に、主人公は「吸血鬼になってもいいから、血を吸う前に一日下僕になれ」と持ちかける。主人公は加奈子さんに掃除、料理をさせ、テレビゲームで敗北させ、さらには官能小説を朗読させる。最後は手を後ろに組んだ彼女に、1時間手を離さなかったら血を吸わせると約束する。 加奈子さんは「機甲戦士ガイルバン ACT2」にゲスト出演している。台詞より、この主人公と一緒に住んでいることが確認される。 1994年9月にメディアックスから2枚組フロッピーディスク「遊ディスクVol.3 加奈子さんの憂鬱」として単体で出版された。このとき、ヒロインに音声がついた。また原画が2枚追加されている。
これ、当時はどういう評価だったんだろうねぇ。
ぶっちゃけ、ゲーム性は全くない。単なる文章付き紙芝居だ。グラフィックは当時のレベルで言うと綺麗だが、ただそれだけだ。
恐ろしい事は、こういうゲーム性が全くないゲームこそが現代エロゲの礎になってる辺りだ。そういう意味ではこのDORってゲームはモダンではある。
どういう事?つまり、音声って偉大だよな、って事なんだよ(笑)。ゲーム性が全くないデジタルエロ紙芝居に声優が音声だけつければ今のエロゲへと変身するんだ。
逆に言うと、現代エロゲを声優のボイスなしでプレイすれば98時代のショボいエロゲと同じになってしまう、と言う(笑)。
このゲームをプレイした感想?だからつまらん、なんだけど、同時に今のエロゲファンがやってるゲームの原点って言えば原点なんだわ。だから複雑だよな、って話(苦笑)。