ぷらぷらholy

2000年にやってきた、黒ラブ犬holyとお絵描きが仕事のぷらぷら日記

色鉛筆のはなし

2010-05-20 13:31:14 | アート
お絵描きが仕事といいながら
最近、全然その話がないので、

講座では、色鉛筆画のテクニックを
教えています。

同じものを描いていても、
同じテクニックを使っても
やっぱり人それぞれの個性が
でるところが、面白いです。

力の入れ具合、線と線の間隔、
理屈で説明はつくけれど、
やっばし、その人の性格、感覚。

教えているのは、細密画??程ではないけれど、
色鉛筆でデッサンをするという感じでしょうか。

地味な作業の積み重ねなので
向き、不向きは確かにありますが
色が助けてくれます。

何色も何色も重ねていくと、
深く、味わいのある色が生まれてくる。

塗るという事に無心になっていく。

それで、形を忘れてしまう人もいるのですが、
そのうちに、全体を見る事もできていくでしょう。

まずは、描くことの楽しみを知ってほしいです。


ガジュマルとリスザル(部分)

小倉遊亀 in 兵庫県立美術館2

2010-05-01 14:44:24 | アート
 
      虫籠



小倉遊亀はとにかく中年以上の女性に
人気があります。


日曜とあってか、熟年夫婦が多く、
熱心に見入っているのは女性。
ダンナたちはさっさと出て、ロビーや海沿いで
ぼーっと待っています。

小倉遊亀は、画家を志ながらも
教職に就き、それでもあきらめきれず安田 靫彦に
師事し、画家の道を歩み始めます。


             径

・・・・・小倉遊亀の作品の魅力は、何と言っても描かれたものが皆すべて生き生きと輝き
     生命感に溢れていることにあるでしょう。身のまわりにある対象を描きながらも
     平凡な描写におわることなく、対象が力強い存在感を放って観る者に迫ってきます。
     (兵庫県立美術館・HP展覧会の見所より抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・


小倉遊亀がなぜ、身近な対象物を描いたのか?

それは、25才で画家として歩み始めながらも、
仕事、母親の介護と心身ともに疲労していく
環境から選択していったものでした。

旅に出るなどの取材に時間がとれない分、
台所の野菜や庭先の犬、季節の花、
親しい友人、子供たちにエネルギーを注いだのです。


          娘

また、修験道場に通うことで、
東洋思想を深く学び、対象を慈しむ健やかな作品へと
昇華されていきます。


         つかのま

見過ごされがちな日常を愛おしんで
生涯、描き続けた画家が
おばさまたちの心を引きつけるのでしょうね。

私もその一人です。
そして、ダンナは、ぼーっと海で待ってたおじさんです。


小倉遊亀 in 兵庫県立美術館1

2010-04-30 15:06:31 | アート
「とうとう絵かきになってしまった」
このフレーズに惹かれて、先日
小倉遊亀展に行ってきました。

場所は兵庫県立美術館。
今回はこの建物のはなし。

震災後に海沿いに「HAT神戸」として
再建された街並みにあるこの建物は
安藤忠雄の設計です。


道路も素っ気ないくらい広く、海へ続いて
いるので、都会なのに空がスカンと空いてます。




のんびり、できる海向きの階段。
今度来る時は、日焼け止めがいるやん






駐車場からの螺旋階段。美しいなぁ。



建物の中は暗がりから光の場所へ
狭い場所から広い空間へと
挑発するように、あるいは、
包み込むように、心地よく、
テンポのある建物。

安藤忠雄って「コンクリート打ちっぱなしを
偏愛しているおじさん」くらいにしか
思ってなかったんで、ちょっと見直しました。

ものづくりの遺伝子

2010-04-06 15:45:05 | アート
20年来の友人です。


村里さん。

去年、12月にドイツに行ったとの事で
お土産を持ってきてくれました。

かわいい、オーナメント

ここの家族はみな、何かしらで
手先を使っててます。

まず、本人。
デザイン、イラスト、アロマセラピスト。
自宅やカルチャーでレッスンをしています。

ダンナ
木のおもちゃ、時計の木工やさん
かぜまがり村という工房をしています。
http://kazemagarimura.com/index.html

いもうと
布小物アーティスト

いもうと
音楽家


雑貨イラストレーター

娘さんが手がけている便せん。

しかもほとんどが血液型O型。
偏ってます。かたまってます。
面白すぎです。

で、そんな偏った人々がギャラリー展をします。


箕面駅近くのミカリギャラリーです。
http://kazemagarimura.com/new.html

ほんまに同じ遺伝子や~と感心させられる
作品たちに出会えると思います。

春うらら、箕面散策の休憩に!

動物のかお

2010-04-06 12:57:54 | アート
梅田を歩いてた時に
ビル1階スペースのギャラリーで
こんなのしてました。


鈴木あい
京都在住のアーティスト


思慮深げなまなざし


怒ってるようなまなざし


話しかけたそうなまなざし


見る人によって色々違う受け取り方が
アートの面白いところ。

うちのホリーちゃんもこちらが
色々想像してるだけで、
てんで、違う事考えてるかも。

くう、ねる、くう、ねる、時々愛して。


質問でーす!もし動物に生まれるとしたら?
ぽちっと投票してね。
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色鉛筆のはなし

2010-04-04 11:38:25 | アート
4月は始まりの季節。

色鉛筆講座も新しい教室を
北神戸で開く事になりました。

多くの方が
「絵なんて中学以来、絵心なんて
ないんだけど・・・」
「色鉛筆なら、簡単かしら?
でもできるのかな・・・」

と、いらっしゃいます。

まずは色鉛筆に馴れる事から始めてもらいます。
線の引き方や、筆圧のコントロール。

鉛筆一本で様々な表現ができるのです。

そして、初めての色鉛筆体験、
みっちり1時間半後。

「はぁ~、つかれたぁ~」

ただ、線を引く、色を塗る
でも集中するので、そう、絵を描くって
疲れるんです。

でも、違う世界へ行っているはず。
きっと、心地いい疲れ。


さー、何かたべよう!
甘いもの。

絵を描くとおなかすくんだもん。


色鉛筆のはなし

2010-03-16 13:44:09 | アート
ガールスカウトに子供たちが
入ってた縁で、中学生以上の
スカウトに色鉛筆を教えています。

もう、7年くらいになるのかなぁ。
今、年数を数えて、ちょっとガクンときました

そりゃ、子供が大きくなる分、こちらは・・・

で、興味のあるリーダー(お母さん)も、一緒に
してもらっています。

その中のMさんが、
本屋で大人の塗り絵なるものを買おうと
パラパラみてたんだけど、結局やめたんだとか。

「解説や手本もあるんだけどねぇ。
お手本って結局他人が描いたものじゃない。
それを見てまた、自分が真似して塗るって
いやぁ、そりゃ楽しくないって思ってやめたのよー」

そうだ、そうだ、と心の中で

勉強でも、答えを写しても面白くないでしょ?
ラクかもしれないけど。

自分で見て、何本もの色鉛筆をとっかえ、ひっかえ
色を重ねて、また見て

あーでも、こーでも、とまた色を重ねて
ほんまにできるんかな?
と不安になりつつも、

おー、なかなか、できたやん

というのが、面白いところです。

自分の答えがでるところが。


色鉛筆を始めた生徒さんが半年くらいで、チャレンジする課題です。
てきちゃうんだな、これが。

色鉛筆のはなし

2010-02-16 14:09:06 | アート
お絵描きが仕事といいながら
最近、全然その話がないので、
色鉛筆について。

「クリエイティブ色鉛筆」という本があります。

色鉛筆の多彩な表現が、これてもかっと掲載されていて
この本に触発されて、色鉛筆画を始めた人もいます。
何回見ても、飽きない、内容の濃い本です。

この本に出会った時、私はすでに描き始めていましたが
この本を参考に描いたのがこれ。



友人の写真をもとに
垂直の線のみで描いてます。
風合いがでて、気に入ってます。


ひさびさのひとりmuseam

2010-01-29 14:13:31 | アート
大谷美術館が新春に
開催する日本画展に行ってきました。


桜の名所、夙川の冬景色沿いにまっすぐ
歩いた住宅街の中にある
美術館です。






入り口真正面に庭園がばーんと見える
小さいけど気持ちのよい場所。

今回はコレクション展示なので人影もぱらぱら。

美人画もいいけど素朴なものを、絵はがきから紹介します。



橋本関雪「田家晩秋」
落ちた柿を見ているのがかわいらしい!


西村五雲「冬 暖」
厳しい寒さなんだけどとぼけた顔に和みます。


菱田春草「秋林遊鹿」
メェ~、メェ~、森の子やぎ森の子やぎ、子やぎ走れば
小石にあたる。
あたらゃ、あんよが、あ~いたい。
そこで子やぎはメェ~とな~く。

という童謡を思いだしました。

ひとりになりたい時、すいている
美術館は贅沢な空間です。

色鉛筆のはなし

2010-01-24 13:45:28 | アート
お絵描きが仕事といいながら
最近、全然その話がないので、
色鉛筆について。

生徒さんは初めての方から
5年以上のベテランまでと
幅があります。

初心者の方には、
色鉛筆の使い方から色の重ね方などを
練習していきますが
ベテランさんになると、
とにかく、いろんなものを描く、描く、描く。

で、ベテランさんに出す
課題は自分でも描いていきます。

今回はそんな作品をすこしづつ
紹介していきます。
・・・といっても、ほんとに少しづつしか
描けてないんですが


ボタニカルみたいですね~。
でも色鉛筆です。





2010 金の年・・・らしい

2010-01-11 18:38:52 | アート

2010年になりました。
今年は陰陽5行でいうと、「金」にあたるらしいです。
今までの事を断ち切るとか、あれこれ迷ってた事に判断をくだすとか。

だからというわけでもなく、今年の年賀は
旅先で撮った野良さんで、バックは金!

みんなから、とら猫じゃないの?
といわれましたが

今年も絵を描くお仕事。
プラス、何かがあるかも・・・。

期待?
不安?

いろいろ、いろいろです。

年賀状

2008-12-28 00:58:38 | アート
行事ネタばかりだが

年賀状作成中!!
色鉛筆画の講師もしているので、
やはり、自作の絵を毎年描いている。
今回はこれ。

「深風」

実はいつも自分の作品を描きたい、描かねばと思いつつ、
全然出来ていない。
こんな機会でもないと、描けない。

でも、確実に身体の機能は衰えて
描く事に不自由が出てくる。

出来ていた事が出来なくなるジレンマを
受け入れる事が成熟かもしれないが
与えられた時間を
後悔なく使いきりたいとも思う。

私は無から生みだす(岡本太郎ちゃんとか、ジミー大西とか?)
タイプではなく
自分が美しいと感じたものを自分のフィルターで
残していきたいタイプのようだ。

だからそういう感性は涸らしたくない。
そうありたい。

絵を描くという事にはまた、機会を見つけて
散らばった考えをブログに残していきたいと思う。

年賀状作成の報告だけのはずが
色々出てくるもんだ



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