まだ 続きます。
二日目に 三人部屋に泊まりました。
奥州支部のSさんという方と一緒でした。
Sさんは 岩手県の誇りであります。
数年前 現代の名工として 黄綬褒章を受章されました。
自分なんぞが 一緒に寝泊まりするなどと とってもおくがましくて 緊張しました。
自分も含めて 殆んどの組合員が彼の生徒です。
が、 ビックリするくらい 話好きで、しかも とても紳士的で 会話が途切れなかったです。
その気安さに あらためて 尊敬してしまいました。
大会の会場の向かって左側に 祇園祭の山車が飾っておりました。
一年以上も前から 少しづつ 銅板で 京都の組合員が仕事の合間に作ったそうです。
高さは 5~6mは あるでしょう。
全国から やってきた組合員が入れ替わり立ち替わり 写真を撮っておりました。
自分の席は一番前で 山車が座っても見える席でした。
写真を撮っている人の輪から Sさんが カメラ片手に出て来て、自分にこう言いました。
『しろうと。しろうと。 写す価値なし。』って。
そうかぁ、 現代の名工から見ると そうなんだね。
京都の人達には 悪いけど、 立派なんだけど そんな風に見えるんだね。
比較するには とても失礼だけど 平等院鳳凰堂の写真を載せます。
Sさんの 作品だそうです。
10円玉の裏側の 真ん中の高い部分の棟の両側に付いている奴です。
国宝を作る人だから 何言われてもしょうがないね。