瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

ひとりじゃ描けない

2016-02-04 15:26:05 | 随想
世界で起きていることを作品として捉えれば、すべての出来事は全人類の合作なのよ。てか、人類は自然に依拠してんだから自然も含めて、ま、地球全体による共同製作なのよ。

その全貌を知るなんて無理。あたしたちは部分を見て、その出来の良し悪しをあーだこーだ言ってるけど、そんなの所詮部分の評価だから全体としてどうなってるかはなんとも言えないのよ。

空間として全体を把握するのも難しいけど、さらに言えば時間軸を導入した時、ますますわけわかんなくなる。いったいこの作品、どうなってるの?

あたしたちは巨大な絵を前にして、そこに何が描かれているかもわからないまま、部分を見て、ここの絵筆のタッチがどうの配色がどうのと、さも分かった風なもっともらしいことを言っているけれど、結局全体としての絵が見えていないんだから、何にもわかっちゃいないのよ。

いったい、あたしたちはみんなして何を描いているのかしらね。
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