東京ガーデンテラス紀尾井町オフィスで開催中の「ジャパニーズテクニウム展」に行ってきました。
研究者であり、メディアアート作家としても活動する落合陽一さん率いるデジタルネイチャー研究室の展覧会です。
タイトルの「ジャパニーズテクニウム」とは落合さんがメディアアーティストとして表現を探求する中で発見した”日本的メディアモチーフ”のことなのだとか。
展示場所は、オフィスビルの18F。特に案内もないので本当に入って良いのかビクビクしていたら、警備員さんが案内してくださいました。
受付で注意事項を確認し、身分証明書などを提示した上で入館します。(そこはさすがオフィスですね^_^; 作品の撮影はOK, 作品以外のエリアの撮影や、第三者の写り込みはNGとのことでした。)
全部で22作品。映像での紹介がメインですが、デモを行っていたり、実際に体験できる展示も多数ありました。
(ヘッドマウントディスプレイを用いて人を誘導する「オプティカルマリオネット」。VRの世界ではなく、現実の見え方を少し歪ませることで、人を操ってしまうのが面白くもあり、少し怖くもあり…)
展示の中で一番面白かったのが、落合陽一さん/星貴之さんの「ホログラフィックウィスパー」。超音波を干渉させて、特定の位置で可聴域の周波数にしている様子なのですが、スピーカーなのに本当に片耳だけイヤホンしてるみたいに音が流れ込んでくるんです!これまでにない体験で驚きました。
(ホログラフィックウィスパー。これはぜひ体験していただきたい感覚!)
また「ライヴ・ジャケット」は、着ることでオーケストラの中心にいるように音楽を”体感”できるジャケット。着るスピーカーのように外に発するのではなく、着た人が体感できるという内側に向けた発想が面白いです。
(こちらは体験はできませんでしたが、一度着てみたいです!)
体験できる展示も多く、空中に粒子を固定できる「Pixie Dust」も、実際に触れるようになっていて楽しかったです。
(写真だとちょっと分かりづらいですが(^_^; 白い粒子が空中で静止して図形を描いています!)
(フェムト秒レーザーを使って、空間に”触れる映像”を作り出す「フェアリーライツ」。こちらはもちろん映像のみの展示でしたが、一度実物を見てみたいですね。)
(空中に浮遊する球体「レヴィトロープ」。Media Ambition Tokyoのときもそうでしたが、高層階からの風景を背景にしてみるのがとても素敵な作品です。)
そのままでアート作品のようなものから、(アートに限らず)これからどう展開されるのかが楽しみな作品もあり、面白い展示でした。5/27(土)までなので、ぜひ!
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■DATA■
ジャパニーズテクニウム展 @東京ガーデンテラス紀尾井町オフィス(永田町)
ジャパニーズテクニウム展 @東京ガーデンテラス紀尾井町オフィス(永田町)
会期:2017年4月28日(金)~5月27日(土)
時間 :平日16:00~21:00/土日祝13:00~21:00
入館について:
当展示はどなたでも無料でご覧いただけます。展示受付にてお名前とお電話番号記入とともに、身分証を提示ください。
落合陽一は、メディアアート作家としてイメージと物質の間にある表現可能性を探求し続けてきました。その探求の中で「近代人間性の更新」をテーマにデジタルネイチャー研究室を今は主催しています。この展覧会はその探索と発見と社会的問いをテクニカルな面と鑑賞可能な面の両面から振り返ることを目的としています。
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