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別府の「混浴温泉世界」にいったので、併せて行きたいなーと思っていたのが、今年の春に開館したばかりの大分県立美術館(OPAM)。
(大分県立美術館エントランス。建物の設計は坂茂さん。)
オープニング展の”モダン百花繚乱「大分世界美術館」”が終わってしまい、今は漫画の展示が2つかぁ…と思いつつ足を運んでみましたが… 開館の10時前なのにものすごい行列!!
(美術館前には当日券購入の行列。美術館裏には、さらに多くの前売りチケットを持った方の列ができていました!)
びっくりして聞いてみると、この日から「進撃の巨人展 WALL OITA」がはじまるということで作者の諫山創さんや館長の新見隆さんらが参加されてのオープニングセレモニーが行われていたのでした。
なぜ東京の次の巡回展が大分なのかなぁ?と思ったら、作者の諫山さんが大分の出身なのだそうです。
(大分県立美術館の向かいのiichiko総合文化センターでは、展覧会に合わせて諫山さんの故郷・大山町のイベントが行われていて、こんな↑ 紹介冊子をいただきました。イラスト入りの特産品が販売されていたり、「進撃の里帰り」なんて映像も流されていてびっくり…)
とてもふらりと美術館に入れる状態ではなかったので大分駅まで移動してみましたが…
商店街のアーケードのいたるところに!
商店街のお店の前に!
そして、大分駅には…!(これがウォール オオイタ?!)
さらには、駅ビルのショッピングバッグや
コンビニも…!(お店の中にもたくさんのイラストが掲示されていました。)
これは「WALL OITA フォトギャラリー」という、OPAMでの「進撃の巨人展」に合わせたイベントなのだそうです。当日は、マップを片手とカメラを片手に商店街を散策されている方を多く見受けました。
(こんなマップを見ながら、フォトスポットを探して歩きます。)
こんな風に街全体をひとつの作品世界で埋め尽くして美術館のひとつの展示を盛り上げたり(正確には美術館主導の展示ではないかもしれませんが…)、こんなに大掛かりに地元出身の作家さんを応援している様子が今までに見た事がない規模で、ちょっと感動しました。
もともと多くの人に人気のある漫画作品だからというのはあるかもしれませんが、こんな展覧会や街の盛り上げ方もあるんだなぁと。例えば、その土地が大河ドラマの舞台になっても、こんな盛り上げ方って今までになかったんじゃないかな? (あと、作品自体が明るい話ではないし、巨人のキャラクターが怖くて敬遠されたっておかしくないのに!という所も衝撃でした。)
OPAM近くのギャラリーに多くの人だかりができていると思ったら…
ギャラリーの壁に、作者の諫山さんがイラストを描かれていました。
商店街にある「ギャラリー01」は、「ウォール・マチナカ」となり、来場者は壁に自由に作品についての書き込みができるようになっていました。
(諫山さんの直筆イラスト部分だけはしっかりカバーがかけられました。)
それにしても、みなさんがさらりと描かれていたイラストが上手すぎる…作品への愛を感じますね。
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というわけで、こんなに盛り上がっているのなら…!と、原作を読んだ事ないながらも(←スミマセン…)思わずOPAMの「進撃の巨人展 WALL OITA」に入ってみました。(”アニメ声優さんによる音声ガイド”なしで30分待ちくらいでした。列が屋内だったので助かりました…)
( 「進撃の巨人展 WALL OITA」チラシ)
会場は数点の作品を除いて、ほとんど撮影OKでした。
直筆の漫画原稿をメインに
作者の諫山さんが幼少期からデビューまでに作ってきた作品
物語の世界に入ったようになる、遊園地のアトラクションのような体感型シアター
部屋いっぱいの巨人の模型など、作品の世界観が伝わる展示になっていました。
ヘッドマウントディスプレイ・オキュラスリフトを使った「360°体感シアター」なんていうものもありましたが… 展示で残酷な映像やイラストもあったために、見終わった後には軽く放心状態だったので今回はちょっとやめておきました…(汗)
展示は、ストーリーを知らないとちょっと分かりづらいところもありましたが、エンターテイメント性が高く、内容が全部理解できなくても楽しめる展示でした。
(天井から降ってくるようにディスプレイされたイラスト)
(漫画と映像を組み合わせた展示も)
美術館だけでなく、街全体で作品を楽しめるのがとても印象的で、面白い展覧会でした。
「進撃の巨人展 WALL OITA」&「WALL OITAフォトラリー」は8月30日(日)までです。
…大分市に来た当初の目的の、OPAMについてと、「おおいたトイレンナーレ」についてはまた別の記事で書こうと思います。
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■ DATA
会期 2015年8月1日(土)~8月30日(日) ※無休
開催時間 日~木10:00~19:00 金・土10:00~20:00 ※最終入場は閉館60分前まで
会場 大分県立美術館 OPAM (大分市寿町2-1) 1階展示室A
入場料 一般・大学生 ¥2,000 中学・高校生 ¥1,500 4歳~小学生 ¥800
音声ガイド ¥800
360°体感シアター“哮(こう)” ¥600
「進撃の巨人展 WALL OITA」フォトラリー
2015年8月1日(土)~8月30日(日)
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