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六本木ヒルズの展望台東京シティビューで開催中の「都市に迫る 空想脅威展」にいってきました!
「空想脅威」=〝映画やドラマで人々の平和を脅かした空想上の怪獣や怪人たち〝と、都市の関係を見て行くという展覧会です。
■セット、巨大フィギュア、年表で見る 特撮の歴史
会場では、いきなりガメラとギャオスが出迎えてくれます。
(こちらは実際に撮影に使われたものだそうです!)
そして壁一面の解説!
特撮の歴史と時代背景について解説されていて、読ませる展示になっています。
例えば、「正義の味方」という言葉は「月光仮面」から生み出された言葉だなんて初めて知りました。戦争なども、だれが「正義」と決まっているわけではなく、「我こそが正義」という考える者同士が戦っていて、「正義」という概念自体が危ういものである、という話では、正義と悪に分かれているような特撮作品のイメージが少し崩れました。
悪の組織の攻撃の方法も、直接的な攻撃から、情報操作、人同士の争いの誘発など、将来本当に起こるかもしれない危機を想定したものだったり… 特撮作品というと、映像重視なのかと思っていましたが、年表を読んで行くとストーリーにも興味がでてきます。
(人間と同じサイズの巨大なガメラのフィギュアも!)
(樋口真嗣 特技監督による設定資料なんかも展示されています。)
(六本木ヒルズに怪獣が現れたら…というシミュレーションも、「シン・ゴジラ」のように実際の東京近郊の土地がリンクされていて面白かったです。)
■ 近未来の東京を一望! 1/1000スケール都市模型
今回の展示の目玉は、森ビル所有の東京1/1000模型!!都内全域が模型で再現されています。
(この写真に写っているのはごく一部!東京の都市模型が会場内に分割して展示されています。)
(今話題の豊洲市場にはガメラも登場?!)
これがあれば天気を気にせずに展望台を楽しめますね(笑)
(実際、わたしが行った日の展望台はこんな感じでした…(^_^; おかげで空いていましたが… )
よくみて見ると、国立競技場ができていたり、渋谷駅が新しくなっていたり… 今ではなく、数年後の東京の姿なんですね。森ビルの方々は、この模型を見ながら、ここにこんな建物を建てたらどうなる…なんてシミュレーションしているんでしょうか?
(渋谷駅ってこんなだっけ…?と考えてしまいました。2020年-2027年にかけて再開発される予定なんですね!)
模型では高低差も表されていて、こちらは展望台から見るよりもわかりやすい感じがしました。(ほんとに代官山が”山”で、渋谷が”谷”になっている様子などもよくわかります。)
■「東京」をモチーフにし映像作品も面白い!
この巨大都市模型のゾーンで放映されている押井守監督の映像作品「東京スキャナー」では、空から人物にぐぐっとクローズアップされる映像が…
(「東京スキャナー」)
ドローンで撮影したのかな?なんて思ってしまいますが… これは2003年、六本木ヒルズのオープニングに制作された作品なんだそうです!ヘリから当時最新のハイビジョンで撮影された作品ということで驚きです。
展望台のなかにはブックカフェもできていました。
(東京の街並みを見下ろせる、気持ちの良さそうなブックカフェです。)
(「空想脅威展」にちなんだ書籍も並んでいました!)
ここで見られる「TOKYO CITY SYMPHONY」は、先ほどの模型にプロジェクションマッピングされた面白い作品です!
2013年に六本木ヒルズの10周年記念に製作されたものなのだそうです。「TOKYO CITY SYMPHONY」のサイトでは、PCのキーボードを使って、簡単にオリジナルのプロジェクション映像を楽しめるようになっていました。
わたしはこれまであまり特撮作品を見たことがありませんでしたが、はじめて知ることの多い特撮の解説も、精巧につくられた都市模型をみるのも楽しい展示でした。
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■DATA
会 期:2016 年9 月24 日(土)~11 月13 日(日)
会 場:東京シティビュースカイラウンジ(六本木ヒルズ内)
時 間:10:00~22:00
入場料:一般1,800 円、学生1,200 円 4 歳~中学生600 円、シニア(65 歳以上)1,500 円
戦後、日本独自の文化として盛り上がってきた特撮作品。映画やドラマで人々の平和を脅かした空想上の怪獣や怪人たち(=空想脅威)と都市との関係を、撮影で使用されたセットや模型とともに振り返ります。通常一般非公開の森ビル株式会社の縮尺1/1000の都市模型が登場し、怪獣が壊してきた首都・東京のスポットを模型とともにご覧いただくことが出来ます。
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