今、東京大学の駒場リサーチキャンパスで面白い展示が2つ開催されています!
1つめは
「MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻」。
(もうひとつのオススメ展覧会「はじめての真空展 − お弁当から宇宙まで」は次の記事で…)
工業デザイナー・ 山中俊治先生の研究室でつくられたさまざまな作品の製作過程を知ることができる、ちょっと珍しい展示です。
例えば、追いかけるといも虫のような動きで逃げていく箱や
(生き-モノ / 中山桃歌
言葉では説明しづらいのですが、ゆらぎのある動きがなんとも愛らしいです)
多足動物のような足の動きで動き回るオブジェ
(AM Robot / 杉原寛
こんな複雑な構造が3Dプリンタで一体成型されているというのも驚きです!)
同じ素材で作っているのに、硬くさも柔らかさも出せる構造体
(つながるかたち / 川野孝典
スカスカに見える構造が頑丈だったり、密に見える構造が柔らかかったりで、びっくりします。)
など。そんなユニークな製品が生まれる過程を、絵巻風に紹介しています。
絵巻をたどると、はじめの構想は全く違う形だったり、これだけでも面白いのになぁというアイディアがばっさりと切り捨てられていたり…新しいものを生み出す大変さが伝わってきます。
(「本当にできるのか…?」なんて焦りも…)
”デザイン”って聞くと、思わず”目に見える美しさ”みたいな部分をイメージしちゃいますが、見た目はもちろん、新しい価値とか体験とか、動きとか色々なものが設計されていて、”デザイン”の意味って本当に幅広いなぁ…と感じました。
(見た目だけじゃなく、どんなものがあったら楽しいのか?この材料でどんなことができるのか?といった企画から、動き方やメカの設計、プロモーションビデオでどう見せるのかというところまで…!すごい…)
こちらは、6/11(土)までです。
作品そのものも面白く、それができるまでの過程を知るというはなかなかない機会だと思うので、残り会期短いですがぜひどうぞ!
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■DATA■
MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻 @東京大学生産技術研究所S棟1階ギャラリー(駒場東大前)
会期:2016年6月1日(水)- 6月11日(土)
時間:11:00 - 19:00
入場無料
私たち山中研究室は、技術と人の出会いをテーマにして様々なプロトタイプを作ってきました。本展ではその作り方を明らかにします。
会場には7つの物語。描き散らされたアイデアスケッチ、手探りの試作、失敗作の数々…
なんとかたどり着いた現在地、そして未来。
そんなストーリーを追体験してみてください。
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