久しぶりに乳がんで通院治療中のTさんと院内で出会った。
ちょっとやせたけど、表情は明るく、元気そう。
抗がん剤の副作用で一時期爪が大変なことになっていたけど、だいぶ落ち着いてきたという。
けれど、指先にしびれ感が残っており、リンパ節転移のせいで、腕や足が浮腫んできてしまっていると教えてくれた。
抗がん剤をしたあとはすごく怠くなって、チェロを弾くどころではなかったというけれど、「今度オーケストラの練習に参加するんですよ!」と、とてもうれしそう。
インスタを見ていたら、たまたま、あるイベントオケのメンバー募集広告が流れてきて、応募したのだという。
「好みがピッタリなんで、すぐに問い合わせて申し込んだんです。自分の今の状況も説明して、色々考慮してもらって・・・本番は3月で、それまで生きていられるかどうかわからないんだけど。」
病状は理解していたから、さらっと聞き流した。
いまのところ、私は医療者ではなく、あくまでもチェロ話を楽しくできる相手という役目。
かくいう私も、別のイベントオケの広告をたまたま目にして、オーディションに応募して、その結果待ちであることを話した。
「奇跡的な出会いができたのは、AIのおかげですよね!」
「AIさまさまだよね~!」
神さま、どうかわたしたちに奇跡を起こしてください!
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