パンデミック中はチェロのレッスンをお休みしていたが、自分では弾き続けていた。
Covid cello projectのちにGlobal cello projectと名前が変わったネット上のチェロアンサンブルに参加したり、バッハの無伴奏に取り組んでみたり、そうそう、ワクチン会場でもずいぶんと弾いた。
コロナ感染が落ち着いてからは、病棟で演奏したり、福島チェロコンサートというイベントにも参加した。
でも、レッスンを受けないでいると、基本的なことが少しづつ崩れてきてしまう。
マスタークラスという形で、違う先生のレッスンを受けるという経験をして、新たな視点でのご指摘・ご指導を受けて、迷いが生じたのが、弓の持ち方と楽器の構え方。
約5年ぶりに師匠のレッスンで、弓の持ち方を再確認していただき、指の位置を少し修正するように言われ、それ以来気を付けるようにしている。
弓の圧がかけやすくなった。
シューマンの3曲目は激しく弾くのであるけれど、楽器がグラグラしていることをマスタークラスで指摘された。
楽器の構え方はプロでもいろいろだし、YouTubeで解説している人も何人かいたけれど、からだのサイズに大きく影響されるから、一概に「こうするといい」というのが難しく、マスタークラスのH先生からもはっきりと解決策を示していただけなかった。
師匠に相談したら、左足が楽器にはまっていなくて、楽器の背面板の上を滑っているからだとハッキリ指摘された。
それから色々と試行錯誤。
なかなか難しい。
本番直前にこういうことで迷いが生じ、「もーわけわからん!」となっては、精神的によくないんじゃないかということも頭をかすめたりした。
野球のバッターが構え方を変えるとか、ピッチャーがフォームを変えるとかは、オフシーズン中とか、シーズン前のキャンプ中にやることじゃないのか?
椅子の高さとエンドピンの長さ、楽器の傾け具合を色々と変えて、しっくりハマる位置を探したら、グラグラしなくなった。
師匠の診断は正しかったし、治療法を明確に示してくださるのがすごい。
写真でみてみると、楽器と足の位置が変わっているのがわかる。
ワンピース姿がマスタークラス最終演奏会のときで、ピンクのパンツのほうがその2週間後の発表会のとき。
身長が低く、膝下が短いし、開脚が苦手なので、がばっと足を開いてがっちり楽器をはさむタイプの構え方はできない。
左かかとを上げる癖があるのは、たりない足の長さを補うためなのだろう。
低めの椅子で、できれば座面が前に傾斜気味であると、私の脚はしっくりはめやすくなるのは、やはり解決策としては正解なのだ。
まあ、いずれにしても、悩めるときこそ頼りになるのが我が師匠なのだということを、再認識した。
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