かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ズビン・メータ指揮イスラエルフィル

2007年03月18日 | おんがく
ドヴォルザークの「新世界より」は、なぜか野暮ったくて田舎くさい曲っていうイメージを持っていたんですよね。
第2楽章の「とおき~や~まに~陽は落~ちて~」のせいかなあ。
小学校の下校時間に校庭に流れる音楽だったしね。

でも今日のズビン・メータ指揮のイスラエルフィルの「遠き山に・・・」は美しかった
それに、突然思い出したんです。
高校のときの我がブラスバンド部は、演奏会ではアンコールに必ずこの曲を演奏していて、いうなれば我が部の十八番だったんですよ。
すっかり忘れていました。

そんなことを思い出したら急に色々なことが連鎖的に頭の中を駆け巡って、2楽章のあいだじゅう涙が止まらなくなりました。
ずびずび鼻すすり状態だったんで、周りの人には何てヒドイ花粉症の人だろうって思われたかも。

あの曲は民族的なメロディーがあちこちに散りばめられていて、おそらくその民族というのはドヴォルザークの祖国チェコあたりなんでしょうが、でもそれを聴いて感動しているのは極東アジア人たちで、演奏しているのはユダヤ人、指揮しているのはインド人なわけですよ。
宗教や文化や考え方が違っても、同じに感動を味わえる音楽ってすごいなあと改めて思ったわけです。

数年前にバレンボイムがイスラエルとパレスチナの若い音楽家達を集めてオケを編成して演奏会をやったことがあって、そのときのチャイコフスキーの第5番のライブDVDを最近よく見ているのですが、今日のティンパニ奏者はそのとき参加していた彼でした。

祈・世界平和





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