かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ご試着なさいます?

2010年12月12日 | 気になる人々
20代の頃は、ショッピングもなんだか「こわごわ」だった。
まず、店員さんに話しかけられるのが怖かった。店員さんが寄ってきそうな気配を感じると、ゆっくりひとりで見させてよ~と心の中で文句タレながら、そそくさと店を出た。
そんなだから、まず、ひとりショッピングができるようになったのは本屋だった。

洋服を自分で買うようになったのは、大学生になってから。
試着するときは、ほぼ買うつもりの時だけ。
試着までして買わずに店を出てくるなんてことをする勇気がなかったからだ。

試着は遠慮せず、どんどんしてよいのだ、と考えられるようになったのは、海外で買い物をするようになってからかもしれない。

アメリカあたりじゃ、普通は試着しないようなものまで、みんなその場でバンバン着ている(笑)
大量販店などでは時々、口紅がベッタリなんてのもあって、あれはあれでいかがなものかと思うが、買い物は自分に似合うものを、妥協せず、真剣に選ぶ姿勢が大切なのだと考えるようになったら、怖さが減った。

まぁ、そうは言っても、年を重ねて、それなりにコミュニケーション力がつき、ずうずうしくもなったのが、買い物が怖くなくなった一番の理由かもしれない(笑)


試着してサイズが合わない場合は普通にきついだのゆるいだの長いだの言えばよいが、『なんだかなぁ~』とピンと来なかった場合、店員さんへ買わない旨を伝えるとき、『イメージと合わなかったわ』とか、『(他の店を)一回りしてきてからまた考えます』などという言い訳をすることが多い。


先日、試着後に『イメージと…』のセリフを言ったら、店員さんに「それは失礼いたしました」と返されて、かえってこちらが恐縮してしまったことがあった。

「え-、そんなことないですけど~」と不機嫌そうな顔で、心にもないことを言って売りつけようとするほうが多い気がするから、びっくりした。

また他の店では、買わずに帰るとき、「試着していただき、ありがとうございました~。またお待ちしていま~す」と明るく見送られ、気分良く店を後にしたこともあった。

そういう彼女たちは、なかなか良い教育(社員教育のみならず)を受けてきた人なのだなと思う。
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