かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

眺めのいい場所

2018年05月25日 | サポーターの心得

昨年に引き続き同じ会社から再度、講話のオファーをいただいた、となると、新しいネタを仕込まねばならない。

伝えたいメッセージは同じでも、ずっと同じスライドを使ったりするのは、自分としては受け入れがたいので、学校の授業についても、毎年何らかのバージョンアップをはかっている。

そのおかげで、少しづつでもブラッシュアップできていると思うし、そういう努力はすべきであると思う。

大学時代、黄色く変色した古い講義ノートを手元に、毎年、完全不変の講義をしていた病理学の教授がいたが、講義に対する学生からの評判は当然ながら悪かった。

 

そういうわけで、会社の保健師さんに依頼内容について詳しく問い合わせをしたところ、「先生の話を聴くのは初めての人達ばかりですし、ほとんどが喫煙者です。去年のお話がとても良かったので、同じ内容で大丈夫です。なかには、また聴きたいって人も何人か来ますけど」とのことであった。

 

どんだけ喫煙者の多い会社なんだ。

 

でも、昨年の講話のあと、禁煙にチャレンジした人が数名いて、そのうちのひとりが自分の経験をスライドにまとめて報告する予定であるとのことであった。

 

昨年は社長さん(喫煙者)も同席していて、よい雰囲気の会社だと感じたが、そういう(社員の禁煙を後押しする)空気が社内にあるのは素晴らしい。

 

ただ、禁煙の取り組みとしてはまだまだ遅れていて、しっかりと喫煙所を設けているという。

どんな喫煙所なのか見せてもらいたいと申し出たら、「ちょうどここから見えますよ」と、講話をする3階の会議室の窓を開けて下をのぞいてみたらば、そこにそれがあった。

 

ちょうど水が張られた田んぼの美しい景色がのんびり眺められる非常に気持ちの良い場所である(笑)

喫煙所にしているのはもったいない。

 

しばらく見ていると、あと10分ほどで禁煙講話が始まるというタイミングで、ぞくぞくと人が集まってきていた。

 

会社の方のお許しをいただいて、「もうすぐ無くなる喫煙所ですから、記念に写真に収めさせてください」と冗談半分、本気半分で撮らせてもらった。

 

講話内容は昨年と同じで・・・と言われてちょっと気が楽になったが、講演スライドの指南書を最近読んだばかりでもあったので、それを参考に、デザインを大幅にリニューアルし、当院がロケ地となったドラマに関連したネタも加えて、全体を作り直した。

そうしたら、二回聴いてくださった方々にも充分楽しんでいただけたようでよかった。

自分的には、かなりTEDっぽくなってきた(笑)

 

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