夏休みである。
ウィーンの100kmほど北西のLichtenauという場所にあるEの実家に15日から滞在している。
オーストリアは、大学4年か5年の時(どっちだったかすっかり忘れちまっている)以来である。
成田からアンカレッジ上空を経由、13時間のフライトであったけれど、Eが一緒で、3人がけのシートを2人で使うことができて幸先がいいと思っていた。
ところが、チューリッヒで乗り換えてウィーンまで行くはずが、なぜかチューリッヒからのフライトがキャンセル。
チューリッヒに1泊しなければならなかった。
翌朝のフライト自体はSwiss Airによってすでにブッキングされていたけれど、空港カウンターで手続きをしなければならず。
チューリッヒからウィーンに飛ぶ飛行機は乗客120人ほどの小さな飛行機だったので、カウンター前はものすごい長蛇の列というわけではなかったけれど、みんなご機嫌というわけではない。
けれど、様々な国の様々な人々を観察するのは、なかなか楽しかった。
まだ独語は耳馴れていないけれど、ドイツ、オーストリア、スイスなど、それぞれ違うのだそう。
「スイス人はのんびりしゃべるし、動作も遅い。最低だ」と、そもそも直行便を希望してたEはイラついている。
実際にカウンターはいくつもあるのに、一つしか機能しておらず、「いずれにしろ明日のフライトなんだから、今日は急がなくても大丈夫」的にのんべんだらりしているように見え、真っ赤なジャケットにギラギラトップスのブラックアメリカンのオバチャンなどは文句たらたらだった。
海外旅行には、文庫本を必ず一冊は鞄に入れていくことにしていて、今回の旅のお供は宮本輝の「ドナウの旅人」。
でもきっと、ほとんど読み進められないだろうな。
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