かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

熟年さん、いらっしゃーい!

2018年01月10日 | がん病棟で

ほんとうにもったいのないことだと思うのであるが、癌が治療のおかげでおとなしくしてくれていて、せっかく普通の生活が送れているというのに、どんどん自分で新しく病気を作ってしまう人がいる。

 

「足の指がよく伸びないんです。がんのせいでしょうか?」

 

いやいや、関係ありまへん!

大きな声ではいいたかないですけど、老化ってやつですわ。

テレビでよくいってるでっしゃろ、タオルを足の裏でつかむ練習。

あれをしなはれ!

 

 

奥さまもまた困ったご相談をしてくる。

 

「わたしなんか、お風呂は毎日入ったりしなくても臭くなりませんが、この人は毎日入っているっていうのに臭いんです。がんのせいですか?すごく嫌なんです」

 

いやいや、がんは進んでないって言ってるじゃないですか。

口臭ですか?

 

「いえ、ちがいます。体臭です。加齢臭ってやつですか」

 

好きになって結婚したはずの旦那さんのニオイが、いやなんですか?

 

「好きじゃないんです」

 

えっ・・・お見合いだったんですか?

いや、だけど、お見合いだって、結婚するときは好きになってますよね。

ひょっとして政略結婚?

 

「ガスもめちゃくちゃ多いんです。ほんとに嫌になっちゃう」

 

おなかの調子が悪いわけじゃないんですよね。

 

「いや、調子いいですよ。だから気持ちよくガスが出るんです(笑)」

 

でも、奥様がこうおっしゃってるんですから、おならは奥様のいないところでお願いします。

 

奥様もそんなに嫌なら、我慢することないんじゃないですか?

好きでもないなら、さっさと離婚しちゃえばいいんですよ。

日本人の不思議で奇妙なところですよ。

 

じゃあ、また来月。

 

 

 

 

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