見出し画像

「紅茶とお菓子の甘い日々」

詩を読むひととき

美味しい紅茶を飲む毎日。

土曜日は詩集を読みました。

心に響いた詩がたくさんありました。
その中の一つ

谷川俊太郎さんの「生きる」です。

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木洩れ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディーを思い出すということ
くしゃみするということ
あなたと手をつなぐということ

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハンシュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
全ての美しいものに出逢うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ

泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が回っているということ
いまどこかで産声が上がるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ



忙しい毎日の中でふと立ち止まり、
生きているということを、愛おしく思える素晴らしい詩です。

さて、紅茶をいれましょうか。

ランキングに参加しています。クリックして応援していだだけたら嬉しいです!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「幸せなひととき」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事