山形建築研究所-BLOG-休憩室

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山形建築研究所-BLOG-休憩室にお越しいただきありがとうございます。 私たちは、首都圏北部の中核と言われる宇都宮市に事務所を置き、栃木県全域をはじめ、関東近県を設計業務範囲の核として、住宅設計を主として行っている建築設計事務所です。 このブログは山形建築研究所の休憩室です。 イベント情報や現在進行中の建築現場のレポートをはじめ、住まい、建築にまつわる諸々の話、事務所や我が家での出来事等、日々感じた事などを趣味の写真を交えながら気の向くまま、勝手気ままに綴っていきます。 よろしくお付き合い下さい。

脱型

2024年12月25日 | 小原のすまい
昨日のことですが<小原のすまい>の現場では基礎立上りの脱型(打設後に型枠を取り外すこと)まで進んでいます。
以前にも書きましたが、型枠を外す時はワクワクドキドキするものです。


基礎天端はレベルの精度が一番なので、基礎レベラーと云う下地調整用のセルフレベリング材を使います。
施工は材料と水を混ぜて流し込むだけと云うことですが、実際にはそんなに簡単な訳にはいかないみたいです。(^^;)
キチンと下地処理をして施工手順に従って流していくわけですが、流動性の高い材料なので扱いが結構難しいようです。
練り混ぜ終了後、約10分程度の間に素早く流し込み、レベルの精度を上げるために<せき板>を使うなんてことをしなければならないのです。


コンクリートを打設した時のようなレイタンス(※1)ができることがありますが、基礎自体の強度不足にはなりません。
でも、この後の土台敷きから始まる木工事の精度に関わるところなので、天端のレベルを確認しながら、グラインダー・ワイヤーブラシ等でレベルを調整していきます。

※1:レイタンスとは、コンクリートを打設した際に上面にできる脆弱な薄い膜のことを指します。
強度のない表面の膜なので残したままコンクリート打ち継ぎ行うと、後から不具合を起こす可能性があります。



基礎天端の<天端墨>を確認して・・・基礎工事の完了。(^^

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基礎工事

2024年12月17日 | 小原のすまい
忘年会の話やお菓子の話題が続いていましたが、今日は工事が進む<小原のすまい>基礎工事の様子をババっとご紹介! 写真はGRⅢ 適宜トリミング

昨日は事務所の配筋検査を行い、打設前に型枠と鉄筋の距離(※1)を確認。


今日の午前中には住宅瑕疵保証責任保険による基礎配筋検査が行われ、現場担当者から『指摘事項は一切ありませんでした』との報告をうけて打設へ。

ミキサー車で運ばれてきたレディーミクストコンクリートから試験ピースを抜き取り、スランプ値(※2)や塩分濃度(※3)などをチェックしてゴーサイン・・・そんな検査も私たち設計事務所の仕事です。
※1:コンクリートのかぶり厚さといい、鉄筋を錆させないため必要厚さを確保する事が重要
※2:コンクリートの柔らかさ(流動性)の度合い
※3:値が高いとアルカリ性であるべきコンクリートが後々中性化して、鉄筋が錆びてしまうのでこれまた重要


コンクリートは打設時の気温によって強度が左右されるため、外気温に応じて打設強度を変えて設計強度になるように強度の補正をします。
打設後28日までの予想平均気温が8℃未満の場合、冬季として温度補正として、6(N/m㎡)の補正値を加えて、27(N/m㎡)のコンクリートを打設。


1回目に打設したコンクリートは、コンクリートミキサー車6台分、およそ30.0立米、重さにしておよそ70トンのコンクリートを打設。

この後基礎立上り部分の型枠の組立後、2回目のコンクリート打設すれば基礎工事は完了となり、年明け1月の建て方を待つことになります。

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土工事

2024年12月10日 | 小原のすまい
11月の記事<切麻散米>でお伝えした<小原のすまい>の現場は12月に入って本格的な工事が始まり・・・今は基礎工事前の土工事が行われています。

土工事というと、まずは掘削からとなるのですがこの現場では敷地の高低差があることから高いほうの地盤面にあわせるため、まず盛土からの始まりです。

盛土した砕石を締め固めて外周部にボード状の断熱材を敷き込み防湿シートが敷き込まれます。GRⅢ 

地中梁で別れている様子が・・・ウーン、まるで古墳みたいです。(^^

この後、基礎底版の配筋工事が始まり、今週中には配筋検査になる予定・・・楽しみです。(^^)v


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切麻散米

2024年11月26日 | 小原のすまい
前回の記事<工事請負契約>でお伝えしていた<小原のすまい>は大安の今日、めでたく地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭、神社などの祭壇におまつりし神さまにお供えするお酒を「奉献酒」と云って、日本酒がならわしなんですが、うちの事務所で用意したのは
「日本酒はあまり飲まないんですよねェ・・・」と云うすまい手の嗜好?にあわせてスパークリングワイン。(^^

シュワシュワという泡で「おめでとうございます」という訳です。(^^ 写真はGRⅢ 適宜トリミング

さて、これから家を建てましょうというとまず、地鎮祭(じちんさい)を執り行うのが一般的です。
地鎮祭とは、建物を建てる際に、神様に工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式。
地鎮祭、上棟式という祭事は、仏式でやらないわけではないけれど、基本的に日本では神式やることが一般的。

祭壇に立てた榊(さかき)に、その土地の神様・地域の氏神様を迎える、降神(こうじん)の儀。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げます。
そして、その後徳利の蓋が取られる献饌(けんせん)、さあ神様一緒に食事をしましょうよ
まずお酒から始めましょう、海のもの、山のもの、里のもの、数々揃えました、一緒に食べませんかという神様と人間の宴会の始まりを意味しています。
式は最後に撤饌(てっせん)という儀式で食事がしまわれ、昇神(しょうじん)の儀で神が天に帰っていくことで終わります。

今回神事をお願いしたのは地元<安住神社>の神職。 写真はGRⅢ

そんな儀式のひとつ<切麻散米>は、<キリヌササンマイ>と読みます。
地鎮祭の祭事のひとつで、<切麻>とは麻や紙を細かく切ったもの。その切麻に塩と米を混ぜたものを四方に撒いて清めるというもの。

最後に一同で玉串を奉り、皆様の御多幸と工事の無事を祈願して…滞りなく地鎮祭は終了いたしました。(^^)v
という事で、さあ、いよいよ・・・本格的な工事のはじまりです。

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工事請負契約

2024年11月20日 | 小原のすまい
昨日はググっと気温が急降下、いよいよ冬の訪れと云った感の宇都宮界隈。前日の気温が高かっただけに、厳しさもひとしお。(^^;)

道端で見つけた<ひっつき虫>、事務所に戻って調べてみると正式名称は、小栴檀草(コセンダングサ) GRⅢx ハードモノトーン 適宜トリミング

そんな寒い一日、<小原のすまい>は工事請負契約が締結されました。めでたしめでたし。(^^
今回、工事をお願いすることになったのは「家守」さん。うちの事務所の仕事は今回が初めてとなる工務店さんです。
どんなことでもそうですが、初めてと云うのはなかなか頼みづらいものですが、今回はすまい手であるKさんからの御指名。
設計を始める時から協力を頂いて、基本設計完了後には工事概算見積を出して頂いたおかげで、安心して実施設計を進めることができたという訳です。(^^

概算見積から実施設計を進めて本見積となると、ほとんどの場合、増額するケースが多く、まあ、すまい手の要望や特に設計者の想い等が理由です。
さらに、家守さんは以前から堅実で良心的な工事をする工務店と伝え聞いていましたので、本見積では増額するだろうなぁと思っていたのですが
今回はすまい手の希望通りの見積金額となって、設計変更という苦渋を味わうことなく、めでたしめでたしと云う工事請負契約になりました。(^^


工事請負契約とあわせて実施設計完了の報告も出来て、設計者としてもホッとした一日でした。

この出会いの良さをこわさないように、設計者としての責任と、堅実に良い仕事をしていただけるように願う今です。
工事の進捗もブログで綴っていきますので、どうぞお楽しみに。

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<いまいすみのすまい>完成見学会 ご参加ありがとうございました

<いまいすみのすまい>完成見学会を開催し無事終えることができました。 お越しいただきました皆様、まことにありがとうございました。 詳しくはこちらから… -山形建築研究所-ウエブサイト