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山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

山形建築研究所-BLOG-休憩室へようこそ!

山形建築研究所-BLOG-休憩室にお越しいただきありがとうございます。 私たちは、首都圏北部の中核と言われる宇都宮市に事務所を置き、栃木県全域をはじめ、関東近県を設計業務範囲の核として、住宅設計を主として行っている建築設計事務所です。 このブログは山形建築研究所の休憩室です。 イベント情報や現在進行中の建築現場のレポートをはじめ、住まい、建築にまつわる諸々の話、事務所や我が家での出来事等、日々感じた事などを趣味の写真を交えながら気の向くまま、勝手気ままに綴っていきます。 よろしくお付き合い下さい。

本実加工

2025年03月19日 | 小原のすまい
工事が進む<小原のすまい>、先週は大工職が一週間ほど下小屋(作業場)で造作材の加工のため現場をあけていましたが戻ってきたので現場打合せ。

現場はダイニングの天井に本実(ほんざね)加工された杉羽目板が張られています。本実とはフローリングや羽目板などの接合に使われる加工方法のこと。
板の接合部の一方を凸(でこ)、もう一方を凹(ぼこ)の形状に加工し、その両方を組み合わせる接合方法。
凸の部分を雄実(おざね・オスザネ)、凹の部分を雌実(めざね・メスザネ)と云います。
実(さね)の加工形状によって、本実目透かし(ほんざねめすかし)貼りと本実突き付け(ほんざねつきつけ)張りがあります。

当初の設計では本実目透かし貼りでしたが本実突き付け張りに現場で変更しました。
まあ、解りやすく説明すると、目地を入れるのか、ピタッとつけるのかといったところです。

理由は現場に納入される目透かし張りと突き付け張りの材料を比べた時に、突き付け張りの材の方が木目が通った良材であることが理由でした。

後で聞いた話ですが、目透かし張りの材料は材種を問わず生産加工される数量が少なくなってきていると云うことです。
なので、そこから良材を選別すると云うのは難しいことになるわけです。

化粧梁と羽目板の取り合いは当初の設計通り、目透かし(めすかし)巾:9㎜という納まり。

本実目透かしの加工は、雄実が長くなっているため雌実とあわせた時に上の写真のような隙間(目地)ができます。
この目透かしの目地、巾9㎜を、羽目板の張り方も目透かしとして割付をしてみよう!という試みで、本実目透かし張りを選んでいたのですが、
目透かしの目地の割り付けをすると壁際や梁との取り合い部分での割り付けがとても難しいということ。そして、せっかく割り付けたとしても
9㎜くらいの目地が100㎜ごとに入るわけなので、思っていたよりも目地がうるさく感じてしまうかも?ということも変更の理由でした。
結果、面を取った本実突き付け加工された材がピタッと合って、スッキリとして印象に仕上がったかなぁ、変更して良かったと思っています。(^^

化粧梁との取り合い部に付けられているラワンベニヤの切れ端は、目透かしの取合いのため釘を打つところがないため
仮釘(固定出来ると抜いてしまう釘)を抜くのための養生材なので、出来上がると外されます。


雪模様となった宇都宮界隈、現場は着々と進行していきます。GRⅢ モノクロ 適宜トリミング


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おだやかな現場

2025年02月10日 | 小原のすまい
週が明けて寒波もチョットだけ和らいで、おだやかに感じられるようになってきたかなぁと云った宇都宮界隈 (^^

<小原のすまい>の現場から・・・
来週に予定している断熱材吹込み工事を前にして、電気・空調・換気設備の外壁面の工事がほぼ完了と云うところまで進んでいます。

今日の午前中には、外壁廻りの設備関係、特にコンセント・スイッチ等の位置をすまい手に確認していただくための打合せでした。
断熱材が吹き込まれてしまうとその後の変更が難しくなるために、チョット無理を言って予定を合わせていただきました。(^^;)

打合せを終えてブログネタの写真をと・・・(^^ GRⅢx 適宜トリミング

外壁通気層の竪胴縁の取付作業を進めている大工職の映り込んだ影のカタチが楽しそうに見えたので撮ってみました・・・(^^

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現場のパソコン

2025年02月07日 | 小原のすまい
この冬最強と言われている立春寒波・・・今朝も寒い朝でした。そんな今日は<小原のすまい>現場で大工職と打合せへと。
SNSを使って現場の状況を画像で送ってもらって、事務所のモニターでCADデータを確認しながら・・・なんてことも出来るようになってきているのですが
前回の記事<軒線>で書いていたように温かいコーヒーをいただきながらと云った、のんびりとした現場での楽しい打合せから離れられないようです。(^^;)

<小原のすまい>を担当していただいている大工職のMさんは、CADの使い手、それもうちの事務所で使っているJW_CADの使い手です。 写真はGRⅢ


なので、CADデータを共有することができ、紙のデータでは読み取れないところを、現場でCADデータから判断して作業を進めてもらえるようになっています。
設計している側からも、CADデータが全て頭の中に入っている訳じゃありませんから、現場打合せでで詳細な部分を確認できるのはとっても助かるところです。
なによりも、共通の言語で話ができているような安心感が生まれるのが、うれしいところでもあります。(^^


一度、仕舞ったパソコンを出して頂いて、ブログネタ用に撮影させてもらいました。(^^ GRⅢx 適宜トリミング

共通仕様とか標準詳細をつくって、コピーして使う・・・みたいなことが一番嫌いな私。(^^;)
現場ごとに少しづつ納まりを変えていくという進め方をするためにも、さらに設計している時に考えていた内容を現場でしっかりと伝えるためにも
うちの事務所でも現場へ持ち出せるパソコンの導入を(←今さら?と言われそうですが)考えようかなぁ・・・と思ったのでした。


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軒先唐草

2025年01月28日 | 小原のすまい
今日の午前中は工事が進む<小原のすまい>の現場へと・・・板金職による屋根工事が進んでいます。

化粧となる鼻隠しの上端には、ガルバリウム鋼板の軒先唐草が精度よく取り付けられてキレイな軒線です。(^^ GRⅢ

板金職というと雨樋がブリキなどの金属製だったことから、板金職と云えば雨樋工事という印象がありますが、
屋根・外壁・雨樋などに薄く伸ばした金属の板を使う工事を行う職方のことで、外装工事全般を手掛けるのが現在の板金職です。
この現場の板金職、仕事のこだわりは、なかなかのもので、そんな気持ちがキレイな軒線に表れるのでしょう!

現場についたのがちょうど、10時の休憩時間になってしまって・・・

住まい手Kさんから届いていた、美味しい焼き菓子と大工職に入れていただいたコーヒーで・・・(^^  GRⅢ 適宜トリミング


ここで、チョットコマーシャルを!
<小原のすまい>のすまい手である、Kさんはパティシエで、宇都宮市内で<harenohi>という洋菓子店を営んでいらっしゃいます。
お店には「旬のフルーツを楽しんでほしい」という想いで作った季節感のあるケーキが並んでいますので、ブログをご覧になっている皆様、素材を活かしたSWEETSをどうぞお試しあれ!


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冬空の下

2025年01月20日 | 小原のすまい

前回の記事<狼月>つながりで日の出後の月が気になって・・・写真ではよくわからないと思いますが、満月からかなり欠けている朝の月


寒い朝の散歩径、凍った池に映った風景・・・どっちが上なのかわからない写真ですねェ・・・(^^;)

こちらもどっちが上なのか?解りづらい写真になってしまいましたが・・・(^^;)

<小原のすまい>屋根面に取付けられたトップライトを見上げて GRⅢx 適宜トリミング
北側の屋根面に取付けられたトップライトは安定した明りを室内に取り込むことができます。

そんな屋根の上では・・・

工事をお願いしている工務店<家守>の社長と板金職が冬空の下で打合せ。GRⅢx
<小原のすまい>の現場は着々と進んでいます。

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<いまいすみのすまい>完成見学会 ご参加ありがとうございました

<いまいすみのすまい>完成見学会を開催し無事終えることができました。 お越しいただきました皆様、まことにありがとうございました。 詳しくはこちらから… -山形建築研究所-ウエブサイト