山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

山形建築研究所-BLOG-休憩室へようこそ!

山形建築研究所-BLOG-休憩室にお越しいただきありがとうございます。 私たちは、首都圏北部の中核と言われる宇都宮市に事務所を置き、栃木県全域をはじめ、関東近県を設計業務範囲の核として、住宅設計を主として行っている建築設計事務所です。 このブログは山形建築研究所の休憩室です。 イベント情報や現在進行中の建築現場のレポートをはじめ、住まい、建築にまつわる諸々の話、事務所や我が家での出来事等、日々感じた事などを趣味の写真を交えながら気の向くまま、勝手気ままに綴っていきます。 よろしくお付き合い下さい。

モックアップ

2024年07月12日 | いまいすみのすまい
今朝から雨模様の宇都宮界隈、やっと梅雨らしい天気になってきたような?
ただ、朝のニュースでは来週には梅雨明けの見込みとか?雨の少ない今年の梅雨です。

やっと梅雨らしい写真が撮れました。(^^;) 雨に濡れた駐車場のナツヅタ GRⅢ

工事が進む<いまいすみのすまい>では大工職による内部木工事がいよいよ大詰めと云ったところ。

写真はリビングのラウンジピットの背当てですが、まだ試作の段階。
背中の当たるところの「気持ちい!」というところは人それぞれなので、すまい手に実際に座っていただいて感触を確認して
背中を当ててみて「そこそこ、そこです!」という、<ツボ>を探すためシナランバーで造ったモックアップ(試作模型)です。

デスクワークのお仕事をするご夫婦、椅子に腰掛けてという日常なので、家にいるときぐらいは重心の低い床に近いところでくつろいでいただきたい
そんな思いで提案したラウンジピットがこの住まいの「とっておきの場所」となるはず。そこにある<背当て>ですから重要なパーツなんです。


この現場を担当する大工職Oさん、階段手摺の加工に集中・・・GR君のピンは手摺断面に。(^^;) 
Oさんの目線を入れた方が良かったかなぁ? GRⅢ 適宜トリミング

-山形建築研究所-ウエブサイトはこちらからどうぞ

ワークトップ

2024年07月04日 | いまいすみのすまい
工事が進む<いまいすみのすまい>の現場で、今日は<朝一番>から現場でキッチンワークトップ造作についての打合せでした。
「朝一番から!」と云う理由は、天気予報によると熱中症警戒アラートが発令!されるということで・・・まあ、「涼しいうちに打合せしましょう」
と云うこともあったのですが、一番の目的はこの暑さの中で作業を進める大工職の手を止めないためなのです。


壁に立てかけられているステンレスのパーツは搬入を終えた、取付けられるキッチンワークトップ。 GRⅢ
「中華鍋を振りたい」という住まい手の要望を反映して加熱調理台を一段下げたレイアウトです。ワークトップの詳細図をチラッとご紹介!
<下の図面をクリックすると別画面が出てきます。>



予報通り、朝から気温はグングン上昇して打合せを終える頃には30℃に迫る勢いでしたが・・・(^^;)
作業が進む室内は(自画自賛ではありますが)高い断熱性能と通り抜ける通風のおかげで「涼しい」とまでは言えませんが、まあそれなりの作業環境のようです。(^^

・・・とは言いながら、現場で作業する職方には頭の下がる思いです。まだまだ暑い日が続きますので、くれぐれも熱中症に気を付けて作業を進めてもらえたらと思います。(^^


-山形建築研究所-ウエブサイトはこちらからどうぞ



 


夏が来る?

2024年06月16日 | いまいすみのすまい
今朝は小雨がチラついた宇都宮界隈ですが、来週も夏日の予想で梅雨が来ないうちに夏が来るなんてことに・・・梅雨はどこへ?と云った感。
そもそも<梅雨>って?・・・春の終わり頃から夏にかけて雨や曇りの日が多くなる現象、その時期とのことですが、なかなか雨が降りませんねェ。(^^;)

まあ、待っていると来ないようなので、雨を待ちながら紫陽花を眺めて  GRⅢx 適宜トリミング

昨日は<いまいすみのすまい>現場打合せ

北側を望む窓から・・・来ない梅雨を楽しんでいるような公園で遊ぶ子供達 GRⅢ モノクロ 適宜トリミング

打合せを終えて思ったことですが、
現場での打合せは、他の建築設計事務所とは異なり、造作家具・厨房ユニットなどの設計も行っているので、打合せや確認しなければならない項目は自ずと増えてきます。
まあ、時間をとっていただいて大変なのですが、でもその分、住まい手に気に入っていただき、また自分自身でも納得できる空間が設計できている、と考えています。
「建築」というマクロな視点だけでなく、最も人に近い「家具」という視点から住宅を考える、うちの事務所の設計作業は私にとっても良い勉強となっているように思っています。


-山形建築研究所-ウエブサイトはこちらからどうぞ



スッキリ

2024年06月04日 | いまいすみのすまい
工事が進む<いまいすみのすまい>現場での詳細確認と打合せへと・・・

今日は、何度か使っている手法ですが、アルミサッシュを使った引込み窓の工夫のご紹介。
木造住宅の設計で開いたり引いたり動く窓のデザインを考える場合、意匠面だけで考えれば既製品のアルミサッシや樹脂サッシを使うより
木製建具やスチールサッシを採用した方が空間に即した様々な形やディテールを工夫する事ができ
空間デザインにとって開口部の設えが特に重要な要素の一つであるが故に、空間全体の演出という点からも優れていると言えます。
でも、その場その場で一から造る木製建具の場合には、よほど凝ったディテールと厳選された木材を使わない限り気密性に問題を抱えますし
コストアップや経年変化による劣化も気になります。
また、スチールサッシの場合には製作費が掛かる上に、ヒートブリッジによるサッシ枠(表面だけでなく内部共)での結露はよほどの対策を講じない限り避けられませんし
ディテールによってはかなりの重量ともなるため構造が木造の場合には構造体への負担も増します。
近年は木枠を使って半ば既製品化されたいわゆる木製サッシも様々なメーカーで造られ多く出回るようになってきており
なかには木の素材感を生かした空間にマッチする優れたデザインのサッシも見受けられるようになってきましたが
開口はできるだけシンプル、といった空間デザインの場合にはたとえ単体のデザインとしては優れていようともその大きな木枠(障子框といいます)はやはり不粋なものとなります。

ちょっと余談気味な話ですが、建築雑誌に掲載されるような住宅にやたらとFIX窓が多用されているのは、
簡単なディテール=ローコストで枠を消し去ったシンプルな開口部が造れるから、でもあります・・・もちろんその窓は開きませんから
そんな窓ばかりで設えられた住宅は、私の場合、写真を眺めているだけでもなんだか息苦しく感じたりも。(^^;

でも、そんな開閉可能な窓にはしたいものの、時には、ココは障子框が見えないシンプルな開口として見せなければ空間が締まらない・・・という場面が出てくるときがあります。
けれども予算は限られているし、気密性の確保や経年変化も考えないと・・・
そんな時にウチの事務所で採用する定番のディテールが、アルミサッシ(樹脂サッシでも同じ)の中でも最もローコストな引違い窓を使った引込み窓です。

引込窓と云っても既製サッシュを使いますので、網戸、ガラス戸、クレセント操作には少々工夫が必要になってきます。

現場でクレセント操作扉を試作してもらって動作を確認したり・・・

図面ではこんな感じで↓


引込み窓の納まりは、ウチの事務所オリジナルディテールというわけでもなく、昔からある工夫ですが
ここまで徹底してやっている事務所はあまり見かけない(←たぶん)・・・そのあたりが、ちょっとした自慢かも(^^)、です。
ただ、気密性・耐久性に優れながらも超ローコストな住宅用アルミサッシ引違い窓を使っているとはいえ、ディテールを実現するための大工職の手間はそれなりに・・・で
全体のコストバランスを考えると要所でしか使えないのが難点ではあります。

外壁や開口部の納まりなど、コストを掛けずにできるだけスッキリと見せよう・・・そんなことを考えながら現場はすすんでいきます。

現場は外部足場も外されてスッキリ! 写真はGRⅢ 


-山形建築研究所-ウエブサイトはこちらからどうぞ

現場から

2024年05月28日 | いまいすみのすまい
予報通り、朝から雨模様の宇都宮界隈。雨を待っていた紫陽花はしっとりと・・・
写真ブログになってしまいそうなので、残念ながら今日は写真はナシで。(^^;)

建築設計事務所らしい話題で、<いまいすみのすまい>の現場からのレポートです。(^^

スリーブ管>でお伝えしていた手摺部分には、板金職によってガルバリウム鋼板の笠木が取り付けられて GRⅢ
こちらも「知恵の輪」を解くようにして、行ったり来たりをしながら取付られています。

着々と>のカウンター前に置かれるダイニングテーブル下には床コンセントを設置。

テーブルの脚に干渉しないようにするために、現寸で位置の確認です。 写真はGRⅢ

-山形建築研究所-ウエブサイトはこちらからどうぞ






<豊郷台のすまい>完成見学会 ご参加ありがとうございました

新型コロナウィルス感染症への対策が続く中でしたが<豊郷台のすまい>完成見学会を開催し無事終えることができました。 お越しいただきました皆様、まことにありがとうございました。 詳しくはこちらから… -山形建築研究所-ウエブサイト