今日は<小田林のすまい>の現場打合せ、来月の竣工を目前にしてすまい手であるKさんご家族との打合せでした。
塗装や壁紙張りなどの仕上げ工事が進んで、照明器具や設備機器などの取付工事へと進んでいく予定です。
天井に張られた『ラワンベニヤ』 GRデジタルⅢ ノートリミング。
今日はちょっと、ベニヤ、正しくは合板について・・・
一定の厚さにした単板を3枚以上の奇数枚で、繊維方向(木目方向)に交差するように積み重ねて熱圧接着した木質ボードのことです。
縮みや割れ、反りなどに強いという特徴があり高温多湿な日本の風土に順応した木質系材料です。
合板をベニヤ板と呼びますが、本来ベニヤ(veneer)とは単板を意味します。合板の英訳はプライウッド(plywood)です。
明治の頃にロシアから合板を輸入した際にベニヤ板と呼んだことから広まったようです。
合板の製造は、まず原木から単板を作ります。原木丸太の中心を軸に回転させ、刃を当て丸太を大根のかつら剥きのようにします
これを所定の長さでカットし乾燥させることで単板が作られます。
次に単板に接着剤を塗布し、繊維方向を互い違いに重ねて、熱と圧力を加えて接着剤を完全に硬化させることで合板が出来上がります。
一般に合板と云えばラワン合板を指すほど、日本ではラワン材を大量に消費してきましたが、東南アジアの原木生産国では
乱伐により資源が枯渇し、自然環境を破壊することになってしまいました。
合板の材料としてラワンは材質の安定、強度、加工性、なによりもコストが安く大量に入手可能が災いしてしまったようです。
現在ではラワンは貴重品と云うことになってしまいました。
ベニヤ、ベニヤと云うなかれ、ベニヤだって木は木なんですから。(^^;
そして、使うに当たってはディティールには特に気を使わないといけませんね。