「3月10日(土)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「ジョウビタキ」
昨日
黒とオレンジに白い模様の入った
可愛い小鳥を見かけた。
ジョウビタキの♂ですわ。
ジョウビタキ(尉鶲、常鶲)は、
スズメ目・ツグミ科(ヒタキ科)に
分類される小鳥。
日本では冬によく見られる渡り鳥である。
チベットから中国東北部、沿海州、
バイカル湖周辺で繁殖し、
非繁殖期は日本、中国南部、
インドシナ半島北部への渡りをおこない越冬する。
日本では冬鳥として全国に渡来する。
体長は13・5~15・5cm、
体重13~20g。
スズメよりわずかに小さい。
オスは頭上が白く、
目の周りが黒いのが特徴である。
メスは頭が淡褐色で
オスとは簡単に見分けられる。
胸から腹、尾にかけては
オスメスとも橙色をしている。
翼は黒褐色だが
中ほどに白くて細長い斑点があり、
ここで近縁種と区別することができる。
分類説によって、
ヒタキ科もしくはツグミ科に分類される。
ヒタキ類のように
樹上から飛び立ち羽虫を空中捕獲で捕食する他、
ツグミ類のように地上に降りることも多い。
平地からの低山の
明るく開けた林の中に生息する。
冬の日本では
人里や都市部の公園などでもよく見られ、
身近な冬鳥の一つである。
非繁殖期はオスメスともに単独生活を行い、
縄張りを作って同種を排斥する習性があり、
異性個体や鏡に映った自分の姿にも
攻撃を加えるほどである。
おじぎのような姿勢で
鳴き声をあげて縄張り争いをする。
しかし人間に対する警戒心はわりと薄く、
3~4mくらいの所に降り立つこともある。
昆虫類やクモ類などを捕食するが、
冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、
ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。
樹洞、崖のくぼみなどに
枯葉や苔を使って皿状の巣を作る。
5~7個の卵を産み、主に雌が抱卵する。
地鳴きは
自転車のブレーキ音を短くしたような声で、
「ヒッ」や「キッ」と聞こえる甲高い声と
軽い打撃音のような「カッ」という声を
組み合わせた特徴的なものである。
「ヒッ」の声はかなり遠くまで届く。
早朝にも鳴くことが多く、
2度「キッ、キッ」、
続いて打撃音の「カッ、カッ」がくる。
この打撃音が、
火を焚くときの
火打石を打ち合わせる音に似ていることから、
「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたとされる。
和名のジョウ(尉)は銀髪を意味する。
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