「6月26日(水)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「マメコガネ」
これもこの季節になると
時折見かける
小さいコガネムシの仲間です。
マメコガネ(豆黄金、Popillia japonica)は、
コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科に分類される
甲虫の一種。
植物食の小型のコガネムシである。
日本在来種。
移入した北アメリカでは
"Japanese beetle" (ジャパニーズ・ビートル)
と呼ばれている。
農業上の重要害虫の1つ。
成虫は体長8~15ミリメートルほどで、
小型のコガネムシである。
上から見た体形は卵型で、やや左右に平たい。
体表は強い金属光沢があり、
頭・前胸・小楯板と前翅接合部が緑色、
前翅が褐色、腹側が黒緑色をしている。
腹節の縁には白い短毛が密生し、
体のへりに白い横しま模様があるように見える。
他には前胸・小楯板と翅の境界がV字型に切れこむこと、
前翅には縦のすじがあること、
尾部は前翅からはみ出ることなども特徴である。
日本全土に分布。
成虫は夏から秋にかけて発生し、
マメ科植物、ブドウ類、ヤナギ類など、
さまざまな植物の花や葉を食べる。
ダイズやブドウといった
農作物の葉も食い荒らすことから、
害虫として対処される。
コガネムシには夜行性のものが多いが、
マメコガネは昼間によく見られ、
1枚の葉に複数の個体が固まって
葉を食べていることが多い。
人が近づいたり植物が揺れたりすると、
後脚を斜めに挙げる動作をとる。
動きは鈍く、わりと簡単に捕えることができるが、
体がすべすべしていて指からすり抜けることもある。
幼虫は他のコガネムシ類同様に地中生活をし、
植物の根を食べる。
農作物や芝などの根を食べて枯らすこともあり、
成虫同様に害虫として対処される。
卵から成虫までの生活史は通常1年かかるが、
寒冷地では2年かかることもある。
幼虫の天敵は
カラス、モグラ、ムカデ、アリ、ゴミムシ類など、
成虫の天敵は鳥類やムシヒキアブなどである。
また、
マメコガネの幼虫に捕食寄生する昆虫として、
ツチバチ科のハルコツチバチ
Tiphia vernalis Rohwer, 1924、
マメコガネツチバチ T. popilliavora Rohwer, 1924、
ヤドリバエ科のマメコガネヤドリバエ
Istochaeta aldrichi (Mesnil, 1953) が知られている。
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