「9月3日(火)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「植物編」
「ツユクサ」
先日
線路脇を見ると
青色の
ツユクサがたくさん咲いていた。
ツユクサ(露草・鴨跖草、学名: Commelina communis)は、
ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物。
日本を含む東アジア原産で、
畑の隅や道端で見かけることの多い雑草である。
鮮やかな青色の花は朝に咲き、昼にはしぼむ。
他のツユクサ属の植物と同様、
雄しべは6本あり、上側の3本、下側中央の1本、
下側左右の2本で形態が異なる。
日本では古くから知られ、万葉集にも登場する。
紫色の花弁を持つ
ウスイロツユクサなどの変種・品種が知られる。
紫色の花弁が3枚のムラサキツユクサや、
白い花弁のトキワツユクサはムラサキツユクサ属である。
朝咲いた花が昼しぼむことが
朝露を連想させることから
「露草」と名付けられたという説がある。
英名の Dayflower も
「その日のうちにしぼむ花」という意味を持つ。
また「鴨跖草(つゆくさ、おうせきそう)」の字が
あてられることもある。
ツユクサは古くは「つきくさ」と呼ばれており、
この「つきくさ」が転じて
ツユクサになったという説もある。
「つきくさ」は月草とも着草とも表され、
元々は花弁の青い色が「着」きやすいことから
「着き草」と呼ばれていたものと言われているが、
『万葉集』などの和歌集では「月草」の表記が多い。
その特徴的な花の形から、
ホタルグサ(蛍草)やボウシバナ(帽子花)、
花の鮮やかな青色からアオバナ(青花)の別名があり、
カマツカ、チンチログサ、ツキクサ、ツケバナ、
トンボグサ、メグスリバナ、ハマグリグサなどの
地方名でもよばれている。
自生地は日本全土を含む東アジアで、
アメリカ東北部などに帰化している。
市街地の空き地や郊外の農耕地、道端、草地、庭の隅、
土手、畦などの日当たりのよいところから半日陰まで、
群生して見られる。
一年生草本。
よく分枝して、
高さは50センチメートル (cm) 前後になる。
茎は地面を這うが、直立することもある。
葉は茎に互生し、
葉身は先がとがった細長い卵状披針形で、
葉の基部は鞘状になって茎を抱く。
全体に無毛。
花序は2つの蠍型花序からなるが、
基部側では蕾が発達しないことが多い。
花序には2つ折りの総苞が付き、後縁部は合着しない。
花期は初夏から秋まで(6~9月)。
茎の先の貝殻のような苞葉に挟まれて、
1・5~2cmほどの
独特の蝶形の青い花を次々とつける。
アサガオなどと同様、
早朝に咲いた花は午後には萎む半日花であるが、
日陰の花は少し長持ちする。
萼片は3枚で白色。花弁は3枚あり、
上側の2枚は大きく青色で爪部があるが、
下側の1枚は白くてごく小さい。
雄しべは6本あり、上側の3本、下側中央の1本、
下側左右の2本で形態が異なる。
稔性のある花粉を生産するのは左右の2本で、
上側の3本は昆虫の訪花を促進させ、
下側中央の1本は昆虫の適切なランディングを促進する。
雌しべは1本。
果実は蒴果で、2室に計4個の種子が発達する。
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