私たちがよく行く産直市場の通り道には、若かりし頃お茶のお稽古に通っていたお宅があります。
先生はウチの父親と同い年ぐらいだったので、もう90歳ほどになられた???
ご主人が亡くなられ、ご自身も体調を崩されて長男さんに引き取られたと聞いています。
門から10メートルほど奥まった所に建つそのお宅は、平屋でお茶室もしつらえてありました。
道の途中には、あれこれ茶花が植わっていて四季折々の床の間を彩っていました。
今は、主がいなくなってから久しいので、お庭も荒れ放題???
ちょっと心が傷む光景となってしまいました。
住む人のいなくなった空き家の問題は、全国いたるところも同じのようですが、この地域では、町の条例ができて倒壊寸前の空き家は行政が取り壊しをすることが可能になったそうです。
わが家のように、定年を迎えて故郷にUターンする人も増えているようですが、その一方で親のいなくなった家がそのまま取り残されているケースも多くなっているようです。。。
そこに通じる道端の四季折々の草花も風情があります。
青春時代の思い出が詰まったお宅が、手入れができなくて日に日に朽ち果てて行くのを見るのはなんとも言えない気持ちです。
狭いながらも住んでるだけで、うちはまだマシなのかも。
年賀状のやりとりはしていますが、実際のところどんな体調なのかはわかりません。。。
自分も家を建てる時には、こんなお茶室が欲しいと思ったものですが・・・。
今は、もう夢???(笑)
時折、妹たちが風を通してくれてはいましたが・・・。
お料理を持ち寄ってのお茶事のお稽古をしたり、懐かしいです。
子どもたちは、もう自分の家があるので戻っては来ないでしょうし・・・。
独りで暮らしていけなくなったら、息子さんちに行くか施設に入るか???
だだっ広い家だと、お掃除だって行き届かないし・・・。
居住しているだけで、家の臭いが違いますね?!