気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

中小企業

2007年06月22日 | 音楽
いつも苦情処理に追われていますが、今日は定例の立入調査。
実績と技術のある処理業者なので先方も余裕。
こちらも行程の確認行為なので、精神的に楽です。

地域の中堅企業で一次処理、県外の小さな企業で製品化しています。
中堅企業としては製品化まで持っていきたいのですが、大手外資系資本ですが小さな企業の持つ技術(特許)が真似できないのだそうです。
プラントも自由に見せてもらえますが、化学処理がシークレットになっています。
私らがプラントの確認調査をしている時に、中堅企業の課長さん曰く、「この化学処理がうちで出来たら、あんたのとこには頼まないんだけどな・・・」と工場長に捨てぜりふを
「薬剤メーカーと1年半かけて共同開発したもので、うちしかできないですよ」と切り返し。

某社に勤務していた20代の若かりし頃、小さな町工場のおっちゃんが特許を持っている物品の調達をしたことがありました。
世界のトップクラスの企業のエリート(?)社員が、町工場のおっちゃんに頭を下げて物品の調達に行くのです。
土間のストーブを挟んで、「おっちゃん、値上げなんて言うなよ。数は確保っすっから、今まで通り納品してくれよ。」なんて、泣きを入れるわけです。

下請だったら、例えば社長が新車に買替えたなんて聞いたら、「えらい儲けてくれましたね。値上げっていうからには、うちの仕事なんてしたくないってことですかねぇ・・・」なんて車を叩いて嫌みいってたのにね・・・

日本を支えているのは、中小の1人1人の技術なんだなぁ・・・と改めて思い知らされた1日でした。
コメント
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