天体写真メモ

天体写真を撮る上でわかったこと、気がついたことをメモしていけたらいいかな?

raspberry pi 4 ソフト編(INDIと格闘)

2020-04-28 15:01:49 | 天体写真

さて、いよいよ INDIと戯れる(格闘する)時間。わからないことばかりだけど取り合えず初めて見る。大雑把なメモ。

まずはKStarsの起動(そういうものらしい)。

フルサイズにすると、こんな画面。

赤い四角の部分のICONを選ぶ。すると以下の様なEKosの初期設定の画面が出る。

さらに、赤い四角のボタンを押すと、

こんな画面。画像の様に Auto Connectにはチェック、ModeはLocal,  Guiding はPHD2、MountにはEQMod Mount、CCDにはNIkkon DSLR(D5300を使う), Guiderには QHY CCD(QHYL-5IIなので)、Aux1にはGPSD, Aux 2には SkySafari を入れる。取り合えずAZ-GTiという名前でセーブ。

設定はなかなか面倒なので、本家のページを見て頂くとして、

赤のボタンを押すと接続されるはず。

gpsも見事認識。

取り敢えずは、KStars で自動導入を行い、EKosの画面で導入補正、PHD2でオートガイドを行うという使い方。

導入補正はいろいろ引っかかったので後ほど、纏められたらいいなと思っていますが、残りはなんとなくいじってるうちにうまく行ったので良しとしよう。

もっとも心配してたオートガイドですが、キャリブレーションは無事に終了し、

こんな感じで、かなり暴れながらもうまくガイド出来ているようです。でも焦点距離は300mmぐらいまでかなぁ・・・

近所の光害たっぷりなところで200mm 120秒で写真を撮ってみましたが10枚ぐらい撮ってみてどれもこんな感じ。

わかりにくいので、等倍に拡大してみると、

こんな感じ。ガイドの精度を上げるためにはAZ-GTiの改造とかが必要になるのかな? <これはまた次の計画で・・・

本計画の今後の予定は、

  ・INDI 関係のツールの使いこなし
  ・電源問題の解決

電源問題というのは、本環境、SE2のオートガイド環境と一緒に動かす予定だったのだけど、両方を動かして・・・露結防止のために望遠鏡、ガイド鏡(SE2側)、カメラレンズ、ガイド鏡(AZ-GTi)側にヒーターをつけると電圧が下がってSE2側の環境がおかしくなるという減少がでているんです。

大本は車から取っている12Vなんだけどね。兄の話ではそこまで電流は大きくならないはずだと言うことですが・・・ これが解決しないと2台体制で行けない・・・ ヒーターなしうまくいくんだけど。


raspberry pi 4 ソフト編(初期設定)

2020-04-28 14:12:55 | 天体写真

さて、さぁソフト編。

1. microSDはSanDisk  Extreme Pro UHS-I U3 V30 A2 Rという256GBのものを用意。

2. OSはhttps://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-281.htmlからAstroberry-J ver2をダウンロード(いつの間にかver3が出てるんだよね・・悲しい・・)。

3. https://www.raspberrypi.org/downloads/からRaspberry Pi ImagerというSDへの書き込みツールを落としてWindowsにインストール。

4. イメージをmicroSDに焼く

5. microSDをraspberry pi4 にさして、ルータから優先イーサネットのケーブルをraspberry pi4 にさして電源ON

6. windows からVNC viewer でraspberry pi4 へ接続(多分 astroberry というホスト名で繋がると思いますが駄目なら IPアドレスを調べましょう)。

7. パーティションのサイズを増やす
・sudo apt-get install gparted
・sudo /usr/sbin/gparted

8. 解像度変更。
・/boot/config.txt 書き換え
 hdmi_group=1
 hdmi_mode=4

9.  WIfi の設定
 私はモバイルルータを持っていき、それで利用する予定なので、ホットスポットをオフして、接続ポイントにモバイルルータと、自宅のWifiを入れました。自宅のWifi で繋いだ後は有線接続は基本使っていません。

10. 温度、湿度、圧力
・/boot/config.txtに以下を追加し再起動
dtoverlay = i2c-sensor,bme280,param=0x76

以下を実行
・sudo apt-get install python3
・sudo apt autoremove 
・sudo apt-get install i2c-tools
・sudo apt-get install python-smbus
・pip3 install RPi.bme280

python で

import bme280
while 1:
    print(bme280.sample(bus,0x76))
    time.sleep(3.14)

を実行すると温度湿度気圧が表示されると思います。私はOSが起動されると3分毎に温度湿度気圧を取ってきてcsvファイルに書き出すプログラムを動かしています。

・~/python/bmp280_service.py 書き換え
import argparse
import smbus, time, bme280
import datetime

def main():
    parser=argparse.ArgumentParser()
    parser.add_argument("--time","-t",help="Interval time(second).",
                        default=300,type=int) #default 5 minuts
    args = parser.parse_args()
    tm=args.time
    interval=args.time
    time.sleep(300)
    bus = smbus.SMBus(1)
    bme280.load_calibration_params(bus, 0x76)
    logname=datetime.datetime.now().strftime("%Y-%m-%d-%H:%M:%S") + ".log"
    
    with open(logname,mode="w") as f:
        f.write("time, C, hPa, %rH\n")
        while 1:
            data=bme280.sample(bus,0x76)
        
            f.write(str(data.timestamp.strftime("%Y/%m/%d %H:%M:%S"))+","+\
               str(round(data.temperature,2))+","+\
               str(round(data.pressure,2))+","+str(round(data.humidity,2))+"\n" )
            f.flush()
            time.sleep(tm)


if __name__ == '__main__':
    main()
    
・/etc/systemd/system/bmp280.service
[Unit]
Description=bmp280
After=nginx.service

[Service]
Type=simple
User=astroberry
WorkingDirectory=/home/astroberry/bin/log
ExecStart=/usr/bin/python3 /home/astroberry/python/bmp280_service.py -t 180
Restart=always
RestartSec=10

[Install]
WantedBy=multi-user.target

・sudo systemctl daemon-reload
・sudo systemctl start bmp280
・sudo systemctl enable bmp280

11.  GPSの設定
・/boot/cmdline.txt 書き換え
#dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=PARTUUID=2924e30a-02 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline rootwait

・sudo systemctl stop serial-getty@ttyS0.service
・sudo systemctl disable serial-getty@ttyS0.service

・/boot/config.txt
enable_uart=1
dtoverlay=pps-gpio,gpiopin=18

・/etc/modules (追加)
pps-gpio

・sudo reboot

gpsd のインストールと設定(INDIで利用するため)
・sudo apt-get install gpsd gpsd-clients pps-tools

・/etc/default/gpsd 書き換え
START_DAEMON="true"
DEVICES="/dev/ttyS0 /dev/pps0"
#GPSD_OPTIONS="-n"

・sudo systemctl enable gpsd.socket
・sudo reboot

・gpsmon
・sudo apt-get install indi-gpsd
・sudo apt-get install python-gi-cairo
・INDIでgpsdを追加(後ほど書きます)

同期:
・ 例えば ~/bin/setdatefromgps.sh という名前で

#!/bin/sh
echo start at `/bin/date`
for i in 1m 1m; do
  echo sleep $i
  /bin/sleep $i
  GPSDATE="`/usr/bin/gpspipe -w | /usr/bin/head -10 | /bin/grep TPV | /bin/sed -r 's/.*"time":"([^"]*)".*/\1/' | /usr/bin/head -1`"
  echo $GPSDATE
  /bin/date -s "$GPSDATE"
done
echo end at `/bin/date`

の様なファイルを作って、

chmod a+x ~/bin/setdatefromgps.sh
して、
crontab -e 
で、以下を追加
@reboot /home/astroberry/bin/setdatefromgps.sh > /home/astroberry/bin/log/setdatefromgps.log 2>

あとは、

12. デジタル時計時刻表示フォーマット「%R」を「%Y/%m/%d %R」と書き換え(私の好み)

13. その他 emacs のインストールや画面デザインの変更など。

取り合えず、こんな感じで準備OK!


raspberry pi 4 ハード編

2020-04-28 09:57:39 | 天体写真

まずはraspberry pi 4、ハード側。

購入したのは、

 ・ 本体(amazonで購入)

 ・ケース(ファン、ヒートシンク、電源等付き, amazonで購入)

 ・BME280使用 温湿度・気圧センサモジュールキット(秋月電子通商で購入)

 ・GPS受信機キット 1PPS出力付き 「みちびき」3機受信対応(秋月電子通商で購入)

 ・コード類、ネジ等

接続はネットで調べました。こんな感じね。

私がやるとはんだが玉になったりとろくなことがないのではんだ付け等、ケースの取り付け等は兄に手伝ってもらい完成です。

こんな感じ。

上に子亀のように乗っているケースにGPSセンサーと温度・湿度・気圧計が入っています。

センサー部分に穴をあけてあって、センサーが見えていますよね。

rasberry Pi 4は5V駆動なので兄に作ってもらった電源ボックスではたりなくて、12V=>5Vの変圧器がさらにくっついています。奥側にぼやけて少し写っている透明ケースがそうです。

これでハードは出来上がり。

次はソフトですね。


「raspberry pi 4でAZ-GTiをコントロールしちゃうんだよーん計画」始動

2020-04-28 09:13:12 | 天体写真

さて、AZ-GTi とPHD2でオートガイドがうまくできるようになったので、新たな計画がスタートです。

パンパカパ~ン! その名も「raspberry pi 4でAZ-GTiをコントロールしちゃうんだよーん計画」。いやさ、仕事でlinux使うことも多いし、これでSEIIとAZ-GTiの2台をオートガイドで動かせそうだなということなので、AZ-GTiはPCじゃなくて前から気になっていたraspberry pi 4で動かしちゃおうかな~ってね。

接続はこんな感じ。

画面は、設定して動作させたら後はたまに確認するぐらいだろうから、SE2をコントロールするPCに無線でVNC画面を飛ばせばいいかな。基本構成はこんな感じで。OSはいろいろ考えましたが、TーStudioさんという方がhttps://tstudioastronomy.blog.fc2.com/にて配布してくださっていた Astroberry-J ver2 を利用するということで(感謝いたします)。

で、どうせならGPSや温度計・湿度計・気圧計なども付けちゃうとかね。

ということで、「raspberry pi 4でAZ-GTiをコントロールしちゃうんだよーん計画」開始です。