天体写真メモ

天体写真を撮る上でわかったこと、気がついたことをメモしていけたらいいかな?

Astoroberry を最新に

2020-12-27 21:03:56 | 天体写真

きっかけ。

  • SE2赤道儀を修理に出した(電源が入らなくなった。が、後に本体でなく電源モジュールの問題だったと発覚する。ハードに詳しい兄が何故か勘違い)。
  • いまいちRaspberry Pi環境に慣れず、ついつい星をぱっと取れるSE2を中心に使っていたが、SE2がなければ仕方がないのでAZ-GTi登場
  • 前の週に少し実験。すべて動いたが雲が出てきて動作確認のみ
  • 次の週に本番、ところがオートガイドがうまく行かない。調べるとNorthとSouthの動作がどちらもSouthへ移動しているように見える。但し、たまにちゃんと動いたりもする
  • 考えてみるとこれまでもオートガイドはなんだか不安定だった気がする。前の週にうまく行ったのはたまたま?
  • AZ-GTi、最近どのサイトをみてもうまく動いてるって感じ。
  • 日本語化したAstoroberry-Jを使っていたため、アプリもOSもずっとアップデートしてない(アップデートすると動かなくなる)。もしかして、古いアプリにはバグがあるのか?

ということで、ずっと躊躇してたOSのアップデートやらアプリのアップデートをやってみよう・・・という気になったのである。

どうせなら64bit化や、USBでSSDを繋げる等・・・・夢は膨らんだが、64ビットのAstroberry環境はまだ無いらしいのですぐに却下。次の選択肢は、Raspberry Pi OSの最新のを持ってきてAstroberry Server というアプリ群を入れるか、Astoroberry Serverが既に入っているOSを持ってくるかだが、Astroberry 入りOSならVNCが最初から動作するようになっているので、キーボードやディスプレーを接続したりする作業がいらなそうだし、最新版に上げるのは、update , upgrade コマンド一発できるはずだからそっちの方が楽だよな。ということで、Astroberry Server 入りOSの最新版を持ってくることに。

で、OSを導入し、最大の難関であるはずの日本語化に着手・・・という流れの予定でしたが、OS導入後、最初の起動時にロケール等の設定をしただけですべて終わり(本当か?)。メニュー系とかは日本語になったし、天体関係のアプリも、すべてそのまま日本語化された画面で動作・・。

う~ん? だいぶ進化したのか、そもそもそんなもんなのかよくわからないけど、めでたしめでたし。その他追加したハード GPSの設定や温度・湿度・圧力計の設定等は前回書いていたメモどおりでほぼ問題なし(いくつか、もう入ってるよ~とか、既に設定されてたパラメータとかはあったりしたが)。思ったよりずっと簡単に最新状態にすることができました。UIも結構変わってたりするし使い勝手が良くなってそうです。

一応、やったことはメモしておいたのでリクエストがあれば載せますね。

さて、問題のAZ-GTiだけど、結局、最新環境にしても動作は変わらず。

INDIのマウントのパネルに「微動のボタン」がついてるのを発見したので、カメラを繋いで動かしてみたんだけど、North と South ボタンではやはり同じ方向に動く(なぜかたまに別の方向に動く場合もある)。EastとWestボタンではちゃんと別の方向に動く(なぜかなぜかたまに同じ方向に動くこともある?)んだけど。これじゃうまくガイドできるわけないよね。

で検索しました。もちろんまずは調べてみてはいたんだけど、今度はもっと真剣にね。そしたら見つかりました。

https://indilib.org/forum/general/7838-problems-with-az-gti-mount-and-phd2.html

あらぁ・・・ 随分長いスレッドだけど、結局AZ-GTiのファームウェア(Version3.26)の不具合。そういえば前の週の実験から戻った後、ver 3.26にしたんだったけ・・・

ということで、Version 3.20に戻すとちゃんと微動、動作しました。

まぁ・・・最新の環境に上げることができたからいいか。今後は普通にupgrade, updateできるようになったわけだし。

ちなみに、ずっとAZ-GTiのドライバーは「EQMod Mount」を使っていたんだけど、いつのまにか「AZ-GTi」, 「AZGTi Alt-AZ」 というのも増えている(前からあったか?) 「AZ-GTi」はシリアル通信が選べない、「AZGTi Alt-AZ」は経緯台モードのようで自動追尾とかできないということで、「EQMod Mount」を使いシリアル通信で繋ぐつもりだがこれは何も問題ないのかな? 今のところ動作には問題無いようだけど・・・どなたか分かる方がいらしたら教えて下さい。ちなみに「AZ-GTi」、「AZGTi Alt-AZ」はどちらも動作しました。


USB-PD その2

2020-12-03 08:18:40 | 天体写真

USB-PDにちょっとハマッてしまっている。

前回購入した

これらのPD機器は、5V,  9V, 12V, 15V, 20Vの出力をサポートする。
接続される機器が「5Vをください」とか「12Vください」いう信号を出すことで要求された電圧を供給するようだ。

前回購入したケーブルはその仕組みを利用してケーブルのコネクタ部分に入っている小さな基盤が「xxx Vください」と上記の機器に伝え、送られてきた電圧を逆側のコネクタに繋がっているPC等に送ることで必要な電圧のACアダブタの代わりをするのだ。


さて、今回は、

こんなものを買った。右側についている小さな基盤(コードも別途購入して基盤にはんだ付けしてある)である。
この2つ、用途は同じであり、動きも全く同じと思って買ったものだが、実際には微妙に違う。

どちらも、基盤にUSB-Cのコネクタと小さなボタンがついてる。このUSB-CのコネクタにUSB-Cのケーブルを繋いで上記の機器に繋ぐと、はんだ付けされたケーブル側に、まず5Vを発生し、その後ボタンを押すたびに9V,  12V, 15V, 20V と順に切り替わるのだ。

違いは、緑の基盤(ZY12PDN)は、PCにボタンを押しながらつなぎ、その後ボタンを操作することで、出力する電圧を上記のどれかに固定することが可能であり、青い基盤(PD005)は、やはりPCにボタンを押しながらつなぎ、PC側のファーム書き込みソフトで基盤のファームウェアを書き換えることで、やはり出力電圧を上記のどれかに固定できるのである。


取り敢えず、緑の基盤の方を12Vに固定してみた。

たしかに12Vになっている。いいぞ~。

もう一方は送られてきたままで測定。まず初期状態。

確かに5Vになっているようだ。ボタンを押してみる。

お。9Vになったぞ。もう一度ボタンを押す。

12Vになった。もう一度ボタンを押す。

15Vに変わる。さらにボタンを押す。

20Vになった。LEDの色は、5V(赤)、9V(緑)、12V(青)、15V(紫), 20V(白)と変化する。機器が対応していれば7V(黄)、10V(薄青)も出力できるようだ。

ちなみになぜ緑側の基盤を固定にしたかと言うと、緑側の基盤は 5V(赤)は同じだが、その後は単純に電圧が上がるたびに黄、緑、薄青、青、紫、白と変化し、対応する電圧が今回の機器の様に4つなら薄青(20V)のつぎに赤に戻る仕様なので、別の電圧に対応した機器を買うと、色と電圧の対応が代わり混乱しそうだったからだ。ちなみに12Vの固定電圧が欲しかったのでどちらかは12V固定にするつもりだった。

さらに、

こんなもの(コネクタの変換34種(笑))を買ったので、家の中で使っているACアダブタはほぼすべて対応できるようになった(自己満足の世界^^;)

天体写真から結構離れてしまった感がある。無理やりまとめると(笑)、最近、天体写真を取る際にはとにかく非常に多くの電子機器を持ち歩く。すべて同じ電圧ならいいが、それぞれ電圧が違うため変圧機器を沢山持ち運ぶことになる。

USB-PD用の出力装置は汎用で、今後広い範囲で利用される可能性が高いため、多くのメーカーか参入、とても小型で安いものが提供されつつあり、こういった我々の悩みを解決してくれる救世主なのだ。

おしまい。