AZ-GTiですか、主力で利用しているのがSE2なので、部屋での実験が中心となり、なかなか実際には利用してなかったりします。
ただ、12月にSE2にトラブル(実際には電源モジュールの問題だった)が発生、利用できない状況だったこともあり、AZ-GTiの出番となったので簡単に報告してみようと思います。
といっても、AZ-GTiのファーム(Ver 2.26)に不具合があったため、持ち出して見たものの、実際に写真を撮影できたのは1日だけだったのですが。
まず、現在のAZ-GTiは、以下の写真の様になっています。
AZ-GTi に、天体改造したカメラD5300、ガイド鏡、それらを接続するRaspberry Pi 4、AZ-GTiとカメラに電源を供給する電源モジュール、電源モジュールとRaspberry Pi に電源を供給するポータブル電源(緑のやつ)。
ポータブル電源は5Vと12Vが提供でき、シガーソケットがついているので、シガー用のPDモジュールをつけて9Vを作れば、電源モジュールはいらないのですが、シガー用のPDモジュールは車の中でノートPCを利用するのに使っているのでこんな構成(湿気が多い場合には、さらにカメラのレンズとガイド鏡にヒータをつけます)。
隣に車が並べてあって、車の中にはWiFiルータとノートPCがある状態。
Raspberry Pi の画面はWifiを通じて、車内でノートPCで操作するので、本体側と、操作側は完全に分離されていて、配線はとてもスッキリしています。
設置後、やることは、
- 極軸を合わせる
- カメラの電源を入れて、カメラのピントを合わせる
- カメラのコードを接続、AZ-GTi 、Raspberry Piの電源を入れる
以後は車の中で、
- ノートPCとRaspberry Pi を VNCで接続してKStars等を立ち上げる
- レンズの焦点距離等を設定
- 適当な星を導入して、導入補正をかける(北極星から何回かにわけて離れていく)
- 取りたい対象を導入、構図を合わせる
- 自動ガイドのキャリブレーション等
- 撮影
といった感じの流れ。極軸合わせや、カメラのピント合わせもできるみたいですが、極軸については苦戦中、カメラのピントについては、何故かRaspberry Pi からピントの操作をするとカメラの動作がおかしくなるので諦めた状態となっています。
ほぼ全てノートPCの操作だけで閉じているので、多くの時間は車の中での作業となります。なんだか天体観測をなめてないか?という感じ^^;
写真撮影中のRaspberry Piの画面はこんな感じ。ガイドは妙に暴れることがあったり、大人しかったりと気まぐれな感じです。
以下は正月明けに撮ったプレアデスです。40枚程度の合成なので分子雲をだすにはいまいちな感じですが^^;
風が強かったわけではないのですが、星像はあまり綺麗じゃない感じです。
極軸合わせが適当だったのと、各部のガタが原因かもしれません。
ただ、上記は200mmでの撮影ですが実際の利用では広角~120mmぐらいで使う場合が多いと思われるので、問題ないかもしれません。
基本、車での撮影なので、機材は重くても問題は無いといえば無いのですが、やはり軽くて扱いが楽、撤収も簡単なのはありがたいですね。
うまくパッキングを考えれば離島等への旅行時に一緒に持っていく・・・というのも可能かもしれません。