天体写真メモ

天体写真を撮る上でわかったこと、気がついたことをメモしていけたらいいかな?

dual Stage サイクロ減速機 その3

2022-04-29 18:26:05 | 天体写真

前回の続き。内歯を1.0倍(つまりそのままの大きさ)で印刷したところ、ガタはピタっと無くなりました。また、なぜか抵抗もぐんと減った感じ。

この際だから、私も赤道儀にしてみようか・・・ということで、相変わらずあんまりカッコよくないけど、KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)が2色で印刷していたのをマネしてこんな感じに。

下の黒い部分にRaspberry Pi 4と Onstepが入ります。電源については、シガーからPDが2系統とれるもの買って分解してみたら、中に12V⇒PDの小さな基板が2つ入っていたので、これを使えば省スペースで12Vから5V, 9Vが作れます。

ということで連続で印刷を繰り返して、

こんな感じまでできましたが、ここで青のフィラメントがない(取り寄せ😢)、Raspberry Pi も Onstepも無い、ということでしばらくは放置かな。

今の段階で、900gちょいなので、出来上がりは2kgは行かないと思います。これで本当にウェイト無しで動作させられるならば、

  1. 本体
  2. 三脚
  3. カメラと望遠レンズ(70mm~200mm)
  4. ガイド鏡+CMOS
  5. ノートパソコン
  6. リチューム電源(これが重いか・・・)

で、天体写真が撮れることになります。ぱっと考えて電源が癌ですが、モータが小さなもので済むなら電源もあまり食わないかな?

また、現地でレンタカーを借りれればシガーから12V取れるのでそれでもよさそう。旅行用天体写真セットには最適!!

KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)がdual Stage サイクロ減速機 を使って実験を始められたので、さらにいろいろ教えて頂けそうだし、ワクワクが止まらない感じです。
手段が目的になっていますが、それはそれでいいですよね^^

 


dual Stage サイクロ減速機 その2

2022-04-25 22:24:40 | 3Dプリンタ

前回「dual Stage サイクロ減速機」について書いてみたが、これを兄に見せたところ、「取り敢えず作ってみたら? ただしちょっとでかいから小さくして」と言われたので、作ってみることに。

折角だからうまくいったら赤道儀に持っていけることも考えて設計開始。小さくするということで、

A: 外歯 25、内歯24
B:外歯26、内歯25

で作成し、減速比は 1:625 にしてみた。

ちなみにギアについては、参考にした Hypocycloid Gear Reduction にpythonスクリプトのリンク(python2でないと動きません)があったのでそれを使って出力しfusion360に取り込んだ。

こんな感じ。案外シンプルに作れそうかな? 
早速印刷してみたのが、これ。

一応、思ったように動作するけれど、少しガタがある(つまりバックラッシュというやつ?)。内歯を0.996倍にして(0.2ミリ程度小さく)作ったのだけど、余計だったのかも(KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)のページにもそれらしきことが書かれている?)。
また、回転には多少抵抗がある。最終的にはコンパウンドで磨いてグリスを塗ったらマシになるかと考えているが、どこかが擦れている可能性もあるかな。外歯をすべて3Dプリンタで作ってしまったのに無理があったのかもしれない。

もう一つ、気になるのは回転ムラ。モータの動作に対し、最終的に望遠鏡なりカメラなりがムラなく動いてくれるだろうか?
ただし、小型軽量二軸赤道儀、広角からせいぜい300mmぐらいまでの倍率で、オートガイドでの運用(ノータッチガイドは想定していない)のつもりなので、案外多少の回転ムラは問題にならないかもしれない。AZ-GTiもそんなにしっかり動作してる様に思えないし。

ちなみに、材質はKENさんから教えてもらってからPETGを使っていて非常に安定して印刷が出来ているが、ベッドに張り付いた部分が少し広がるので、その部分については電動リーマーで削っている。

さて、ガタをとるために0.998 で印刷してみるか、それとも1で印刷してみるか?? 

なんかとってもワクワクしてきた^^。