とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

団菊祭五月大歌舞伎2018昼の部

2018年05月19日 | 古典芸能

一、雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)

「鳴神」「毛抜」という演題で単独に演じられることが多いのですが
スケールの大きな話。
「通しでの上演で近年はずっと海老蔵が5役を演じているもの。
「早雲王子」・・お家乗っ取りを企む、一番の悪役
「安倍清行」・・安倍晴明の祖先。100歳超えて女好き
「粂寺弾正」・・女好き。毛抜のからくりを見抜く
「鳴神上人」・・霊力ある名僧。雲絶間の姫に零落される
「不動明王」

海老蔵が出ずっぱりで、大活躍。
立ち回りも多彩で、演出かもしれませんが
途中で息切れしたみたいでちょっと笑っちゃう(ように見えた)場面がありました
今回花道の近くの席だったので、臨場感もすごくて、どきどき
花道上でのはしご乗りとかけっこう恐いくらい
海老蔵すごく綺麗です。分かってますけど演技力もある。

「鳴神」
菊之助の雲絶間姫がまた絶品というべき美しさです。
お雛様が動いてしゃべっているよ!!という感じ
良かった・・
色気もあるし、年齢からいうとピッタリの役です。
本望遂げて花道を駆けていくときの、きりっとしながらの微笑み、最高!

色気だけで言うと、個人的に先代の芝翫が大好き。二世松緑との最高の組み合わせ。
玉三郎だと、人間に思えない妖艶さで、これまた良いのです!!

「不動」
不動明王は座長が扮することがほぼ決まりみたいです。
大団円なので仕方ないのですけど、若い海老蔵が演じるなら
もうちょっと動きのあるものに変えてもいいのかなと感じました。
隈取がすごいので誰かちょっと分かりませんでした。
ただ宙に浮かぶのはすごいです。綱が見えなかったし。

ニ、女伊達
軽く舞踊劇で昼の部を締めます。
時蔵ファンも多いから拍手喝さい


団菊祭と言っても、団十郎さんが亡くなって5年祭とのこと



気候は初夏です。暑い!!