福島第一原発事故後、相次いで見つかる子どもの甲状腺がん。
専門家は、チェルノブイリとの比較などから「放射線影響は考えにくい」と報告。
「過剰診断」の可能性が指摘されている。
「不要な手術」が行われる恐れがあると、「検査を縮小すべき」という声も挙がり、波紋が広がっている。
世界が経験したことのない難問に直面する福島。前編は、最新研究を交え、放射線被ばくとの関係に、後編は、検査のあり方を巡る混乱の根源に迫る。【語り】柴田祐規子
・「子どものがんは急速に大きくなる場合がある。子どもは経過観察は勧められない」
・「〝ムダな手術〟だと言うが、もしそのままほうっておいたら、子どもはどうなったのか? 手遅れにならないうちに、早期発見・早期治療をしてもらったほうがいい」と訴える両親
・「いまさら過剰診断なんていうんだったら、最初から検査なんてしなければよかったんだ。いまでも風邪を引いたら治りにくいのに。子どもを元の体に戻してほしい」と憤る母親。
・「実際に手術してみると、皮膜の外に甲状腺がんがある。そしてリンパ節にがんが見つかることが多数ありますので、どのケースが過剰であって、どのケースは手術しなくてよかったか、分かりにくい。現在の医学の中でも、それを一生懸命分かろうとしながら、少し待ちながら大きくなるようだったら手術するとかいうようなことで、判断しながらやっていく以外ない」福島県立医大 横谷進 甲状腺・内分泌センター長
BS1スペシャル「原発事故7年目 甲状腺検査はいま」50分1秒
2017年11月26日(日) 午後10:00~午後11:50(110分)
前編 50分1秒 http://www.dailymotion.com/video/x6amjwd
後編 49分59秒 http://www.dailymotion.com/video/x6ana8r