真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『最新・月の科学―残された謎を解く』の著者団の謎を解くのは難しいと説く

2008-12-21 | 読書-2008
どうもこのごろ月が大きいと思った~こんなに違う月の大きさ:
nasa/2008/09dec_fullmoon
この機会に憶えましょうか。apogeeとperigee.画像とセットで記憶、と。

『最新・月の科学―残された謎を解く』
渡部 潤一【編著】
日本放送出版協会(2008/06/25 出版)
南面堂にはやや(やや、ね)難しかったが、でも月をめぐる最近の研究動向の雰囲気つかめたので、よしよし。
(内容についての言及は以上)

名古屋在住の非マニアの方(でも相当詳しい?)による書評:
http://www.geocities.jp/lunar_sketcher/shohyo1.html ご指摘のとおり!
いわく‘この本の大半は会津大学の出村裕英氏が執筆したものである。にもかかわらず、表紙には渡部氏の名前だけが大きく書かれ、巻末には渡部氏の経歴が写真入りで説明されている。これはどうしたことか?
出版社の要望で渡部氏を前面に出したのか、あるいは元々渡部氏が受注した作業を出村氏が「下請け」したのかわからないが、何とも不公平な扱いである。’


そうです!世の中不公平なんです。
執筆分担を見ると、
出村氏:はじめに、第2章、第3章、第4章、第5章、おわりに
渡部氏:第1章
平田氏:第6章
寺薗氏:第7章

渡部氏は第1章を書かれているので、「名義貸し」ではないのだろう。出版社的には、‘テレビ等メディアへの出演も多く、日本の天文学者の中では最も有名な1人’(wiki)の渡部先生を前面に立てることで目を引き、買ってもらえると考えるのは当然で、中堅(若手)研究者の売り出しにリスクをとらなければならない謂れが何処にあろうか?というリクツなのだろうな、たぶん。

「下請け」なのかどうかはわからないが、渡部氏も後輩たちにチャンスを与え、後輩たちは見事に期待に応えた?めでたしめでたし
執筆割合の少ないヒトだけ写真つきで紹介されているのは、確かに違和感あるけどね。

熱烈な渡部ファンのヒトがいたとして、「わ!潤さまの本だ。写真も出てるし」と執筆分担を見ないで買い、あとで気付いて…というケースがあるのかないのか(笑)。

wiki/渡部潤一氏
mitsubishielectric/column/星空の散歩道
天「文学」者でもあるのだと自称されたほど、筆も立つようですし…

中堅がんばれ。本に写真がなかったので、探しちゃうぞ。
会津大学、マルチメディアシステム学講座の出村・平田両准教授ならびに情報センターの寺薗助教ご紹介:
u-aizu/#demura
『惑星地質ニュース』の ウェブマスターとしても活躍される出村さん

u-aizu/#terazono
寺薗助教のサイト:http://www.terakin.com/ja/
講演会では ドリンク剤のビンにも気さくにサインされる寺薗さん(笑)

むかし有名だった天文学者、で思い出すのは?
小平(藤井)桂子アネットさん(なつかしい?)の父上、のご著書(の感想の例):http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2006/06/post_8b41.html
うん、これもなかなかよかった(ような気がした)。

つきをめぐる話題はつきない…ということで、『増補 月の魔力』
A.L.リーバー/著 藤原正彦/訳 藤原美子/訳
東京書籍1996年10月
藤原正彦さんとは、あの藤原先生ね。ご夫妻で訳されました、と。

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