真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

ノンフィクションの巨匠のため息 風景が倒れ人が砕けた6大事件・事故の現場から

2008-12-20 | 読書-2008
文庫化されたと知り(文庫は図書館に入るかどうか不明だし)、とりあえず2005年に出ていた単行本を読む。
南面堂は、おなじみ佐野眞一氏を巨匠と呼ぶのよ。
「圧巻のノンフィクション」という惹句に誇張はないな。
文庫化に際して「新たに震災論70枚を加筆!」された部分は、そういうわけで未読。

2005年のハードカバー(これを読んだ):『響きと怒り 事件の風景・事故の死角』
日本放送出版協会2005年08月

2008年、1章追加して文庫化(これは読んでません):shinchosha『クラッシュ―風景が倒れる、人が砕ける―』
新潮文庫2008/12/01

6大事故では、まさに「風景が倒れ人が砕け」たわけで、編集者らは大事故発生の報を受けるやいなや、事態がホットなうちに巨匠に現場入りしてもらおうと、八方手をつくすわけだな。「圧巻のノンフィクション」を生み出してもうのも楽じゃないな。
圧巻の語源~http://gogen-allguide.com/a/akkan.html

「だめだこりゃ」と現場でため息をつく巨匠がイメージできる。
(そのような記載があるわけではない。南面堂が勝手にイメージしただけ)
各事件や事故の当事者、行政の責任者等々の危機意識のなさを見せつけられると、日本はもう駄目なのではないかと思えてしまう・・・という趣旨の記述からイメージしたわけね。

ところが、Aオンライン書店の顧客レビューに掲載されているレビューの一部が、奇妙であるな。リンク張らないけどな。
(この作品の場合、「内容が追加されているので文庫は別」との扱いらしく、2005年刊の単行本についているレビューが、文庫の方には貼られていないようだ)
ヒトの好みなので何ともいえないといえばそれまでなのだが、穿った見方をしてしまうのだよ、素直でないもので。

この本が多くの人に読まれると面白くない!のはだーれ?
(S高原○○事故から何も学ばず、F山線で大事故を起こした。既視感!その官僚的体質は・・・と)本書の中で厳しく指弾されている西日本の会社は有力候補だろうな...

圧巻べえ~

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