真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

通商破壊戦という考え方~「非情の海」③

2008-07-21 | 読書-2008
安らかにねむれ わが友よ 波静かなれ とこしえに

というのは、ある慰霊碑に刻まれている文言。
日本が通商破壊戦という考え方を持てなかったことから生じた悲劇。

Tonnage war について:
http://en.wikipedia.org/wiki/Tonnage_war

During the Second World War, three tonnage wars were fought.

なのだそうで、上記から、その3=太平洋戦線におけるTonnage warの部分の記述によると、1944年央~末までには、連合軍の潜水艦や航空機が(コストのかかっている)魚雷を使う価値がある大きさの日本船を見つけるのが大変になったというじゃありませんか。

In the early years of the Pacific War, the submarines of the US Navy were allocated a great variety of tasks and were unable to achieve any of them effectively, particularly given major technical problems with the torpedoes they were armed with.
From about the middle of 1943, however, substantial numbers of American submarines were tasked with disrupting Japanese trade, in particular, with cutting off the flow of oil and other vital materials from the occupied territories of South-east Asia.
This, too, became a tonnage war, with rapidly building results, and by mid to late 1944 Allied submarines and aircraft were experiencing difficulty in finding targets large enough to justify expending a torpedo on.
The Japanese merchant navy was all but wiped out, and despite desperate measures to make do without strategic materials, the war economy ground to a virtual standstill.
(引用長過ぎ!)

(燃料が来なくなって、残っていた船も表通りにまで出せなかったのでしょうね)

財団法人 日本殉職船員顕彰会
「太平洋戦争と戦没船員」
http://www.kenshoukai.jp/taiheiyo/taiheiyo.htm

上記サイトより
〇 日本商船隊壊滅の背景と要因
2 これに対してわが国海軍は、開戦時輸送船を護衛する海防艦は僅か4隻という、無きに等しい実態であった。
このような中で、陸海軍の作戦行動に参加した徴用船は海軍の艦船によって護衛されたが、資源の輸送に当たった輸送船は護衛のない単独輸送を強いられた。

その後、輸送は船団方式を取り入れ、護衛船を付けることにしたが、護衛船は緊急建造の海防艦か水雷艇程度で、これは米国潜水艦の敵ではなかった。
(引用終わり)

・・・はっきり「日本はとても軽視していました」としか言いようがない対応でしたな。

司馬遼太郎さんはたしか、陸軍嫌いの海軍好きであったような印象があるが。
ご自身が陸軍に採られて戦車長として従軍された時のいやーな経験と、作家になってから取材で元海軍士官の紳士たちの話を聞いて感激した経験などがそうさせたのだと思うのだが、ろくな事していないね、海軍も。

海の民といっても年季が違う?
日本は、海軍に関しては英国から色々習って整備していったのではなかったっけ?

本質的なところは学ばずに、表面のみ採り入れました、と?
で、海軍ごっこに終始しました、と?

ところでさ、あちこちで「ごっこ」してねーか?

なまはげ:
「政治ごっこしてる議員はいねーがー?」
「経営ごっこしてる経営者はいねーがー?」

つづく

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