真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

異色の経歴を持つビル・バス博士の弟子が語らせるのは

2008-06-10 | 読書-2008
Teasing Secrets from the Dead
My Investigations at America's Most Infamous Crime Scenes,2004年の邦訳

「実録死体農場」とセットで読んだもので、理解が進んでとてもよかったと思います。死体つながり。
「これも借りちゃったから、読まないとね。でも、またも死体の話だからね・・・」と読み始めたら、止まらなくて一気に。

小説で「法人類学者」に馴染んでいた人はとっくにご存知だったのでしょうけれど(南面堂は知りませんでした)。

個人読書家の方のブログです。分かりやすく紹介されていると思うので(お食事中の方はちょっと…):
http://blog.so-net.ne.jp/mimionchan_0616/2006-05-24

まえがきによると、「今でも北米には公式の資格を得て活動している法人類学者は60名しか」いない由。世界最多だと思うけど。
法医学者と法人類学者の扱う領域の違いなど、分かりやすく書かれています。

クレイグ博士公式HP
http://www.emilycraig.com/

クレイグ博士がWaco,Texasのカルト教団Branch Davidians事件や、オクラホマシティ連邦ビル爆破事件、911ワールドトレードセンターなどで身元確認に活躍した様子が活写(死体を扱う話が、ですわね)されている。
『墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便』を思い出しました。あっちの著者は県警幹部の方でしたよね。

過酷だが逃げ出すわけに行かない状況で、警察付牧師(従軍牧師の警察版ね)に心を救われたという描写もあります。

不慮の死を遂げて無残な姿になった死者を扱う彼らは、職業柄ちょっと(かなり?)特殊な業務を担当するものの、同時に普通の市民生活をしている生身の人間でもある、わけですよね。
スーパーマン/ウーマンというわけではないので(傍目にはそう見えるかもしれないが)、彼らの魂の救済も重要な問題でしょう。

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