真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『地球最後の日のための種子』の方舟を作った小麦畑のヴァイキング、故ベント・スコウマンの評伝

2010-09-22 | 読書-自然科学
地球最後の日のための種子
原書名:THE VIKING IN THE WHEAT FIELD
(Dworkin,Susan)ドウォーキン,スーザン【著】
中里 京子【訳】
文藝春秋 (2010/08/30 出版)

成毛眞ブログ 2010-09-02
「いますぐ買って読むべし」。本年、最高の科学読み物にして伝記になると思う。それでも疑うのであれば、本屋で14ページ足らずのプロローグを立ち読みするべきだ。

ここまで言われて読まないわけにはいかない、と思った人多数かも。
で、本屋に走る・・・のでなくて図書館のサイトに走ったら、すっと予約が通る。

買って読めということだったが、恒例により借りて読んじゃった。
内容紹介は、これも恒例により行わないよん。
皆さんがなさってくださるので。

地球最後の日のための種子 - 基本読書

原著公式サイト
Introducing The Viking in the Wheat Field
A Scientist's Struggle to Preserve the World's Harvest


The Viking in the Wheat Field: A Scientist's Struggle to Preserve the World's Harvest [Hardcover]

スコウマン博士について
Bent Skovmand, Seed Protector, Dies at 61
Published: February 14, 2007

The American Phytopathological Society (APS)
Sir Bent Skovmand:
Champion for Plant Genetic Resource Preservation


Bent Skovmand’s struggle to preserve the world’s harvest.

施設のついてのニュース、検索してみるとけっこうあったりして。
2008年02月26日ニュース
【2月26日 AFP】「地球最後の日」に備えて世界で最も重要な種子を保管するため北極の永久凍土層に設けられた「箱船」、「Svalbard Global Seed Vault(スバルバル世界種子貯蔵庫)」が26日、運営を開始する。

地球最後の日に備えた箱船 - Google Earthの旅 - グーグルアースの投稿 ...
報道ステーションでやってましたが

それはしらなんだ。
キャスターのF氏が無理してコメントする姿が痛いもので、見ないのだよ。

2007年6月6日掲載
EORC | 地球が見える-北極熊の王国、スバルバード


というわけで、施設自体は完工前からあちこち日本語でも紹介されていた。
日本も大いに貢献してきたようなのだが、広報活動足りないのじゃない?

農水はここんとこ、それどころじゃなかった?
そういう問題じゃないでしょ。

人物に焦点を当てたドラマチックな評伝としてまとめられたことにより、多くの人の目にとまったわけね。
著者は、スコウマン家の全面的な信頼を得て、故人の手紙等の閲覧・引用を許される。

Seed Portal of the Svalbard Global Seed Vault

[PDF] Svalbard and Trust Q and A

本書に登場する現存の日本人、岩永博士と田場博士。
いずれも故郷の誉れ。

岩永勝さん、2006年度の日本農学賞・読売農学賞を受賞

2002年7月からは、メキシコにある国際トウモロコシ・小麦改良センター(CIMMYT)の所長として、きわめて多忙な毎日

爆問学問2009年5月26日放送分
FILE072:「お米レボリューション」2009年5月26日放送

ちっとも知りませんでした。

世界ウチナーンチュ紀行 - OTV沖縄テレビ 海外ドキュメンタリー
「メキシコ・大地の恵みトウモロコシとともに」 メキシコ:田場佑俊博士

CIMMYT Staff Directory
Suketoshi Taba
Head, Maize Germplasm Bank


バナナとトウモロコシの遺伝資源が消滅しつつある 食料供給への脅威

当店過去エントリから:
スバールバル諸島の永久凍土

この話も記載があったので嬉しくなる(2008年)。
11月のカナダの火球は10トン級の隕石!
続報

こじつけだが、組織でも多様な個性を維持しておくことは必要だろうな。
金太郎飴はある状況では強さの象徴でもあるのかもしれないが、それが通用しない局面では弱さになることもあるんでは?

ま、「外から引っ張ってくればいいんだし、今いる人間は金太郎飴に鋳直すんだ」と言われちゃうと、はぁすいませんということに?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 豊田穣『長良川』 (その2/... | トップ | 『やんちゃな独創―糸川英夫伝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-自然科学」カテゴリの最新記事