真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『新説 宇宙生命学』日下部展彦著

2021-05-30 | 読書-自然科学
新説 宇宙生命学 - 株式会社カンゼン

地球外生命研究と天文学の発展をひも解く、新刊『新説 宇宙生命学』|カンゼン|note

第1章 宇宙人像の変遷
は必要だったのか、という気がした。
話のとっかかりとして必然性ありということなのだと思うが、ずっとこの調子だとどうなることかと心配してしまった。

皆既日食の話題のところで、皆既月食と記してしまう(p65)はご勘弁を。(第2章 地球における生命の誕生)

全体としては、分かりやすく説明しようとの意欲にあふれた好著。

「系外惑星の住人が考える宇宙人像」(宇宙コラム)などは愉快。

第7章 宇宙生命学
で、46億年を24時間に当てはめる説明(365日に、というのがよくあるが、一日版もあるのね)で、知的生命同士のコミュニケーションを論じている箇所(宇宙人との交流は一瞬のタイミング?)もよい。

なお、46億年を4m60cm(4600mm)の棒や巻き尺にするというのも、イメージしやすいのではないかと思っている。
円ではなく帯で表した地球史で、「この時期の〇センチ分が××の時代だったわけで」とか、1メートル=十億年、1mm=百万年、1ミクロン=千年、1ナノメートル=1年(合ってる?)という分かりやすさ!

関連して最近思っていることなのだが、高度な文明を持つ宇宙人が地球に着目して調べたとすると、それがいつの時代かによって、
「うーん。この3番目のヤツだけどさ、大きさといい、場所的にもいいところにあるんだけど、まだまだかな。10億年後の再訪リスト入りに」とか、
「こう真っ白の氷漬けだと、厳しいかもしれないな。1億年後に再訪」とか、どの時期の地球を見るかによって判定が全く変わってくるだろうということ。
その逆もあるのは当然。

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