真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

テレビで映画 『聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-』

2014-01-28 | 世間
聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-

『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」クランクアップ会見

trailer

株式日記と経済展望さん
映画『聯合艦隊司令長官山本五十六』は、時代考証がデタラメであり、海軍善玉論は評論家の作り話だ。

詳細なご紹介
映画『連合艦隊司令長官 山本五十六』を鑑賞・・・・役所広司の圧倒的な存在感と未来を見据える眼差しにやられた。本格的なアクションが見もの!

架空の新聞記者を語り手にしたのは、事態の進展を説明するのに便利だわね。
原作者の半藤氏(後の時代に雑誌編集者としてご活躍され、後に作家)に敬意を表した役名?

指の欠損を汁粉屋の少女との交流の重要なきっかけとして描いているなど、細かい部分にこだわったと言えなくもないが、その割にねぇ、うーむ。

山本五十六の生涯(3)-左指の負傷~艦艇勤務

記者たちが会議をしていて(戦局を観客に説明するのに便利!)、速報が入って、「ラジオ付けろ」とスイッチを入れるとすぐにニュースが流れる場面に苦笑。
当時のラジオはね、すぐに音が出なかったのだよね。
でも、実際に真空管が温まってきて…という時間を観客待たせられないからねぇ。

空中戦闘場面で、アメリカ映画のように飛行士たちが無線電話で自由に意思疎通している場面にも大苦笑。
ああできていれば苦労はないわい。

旧海軍や自衛隊関係者のアドバイザーもおられたようなのだが、制作側の拘りに妥協せざるを得なかったものか?
複座機や三座機の場合、機長が操縦員などに命令するシーンを入れれば、状況を観客に説明することができるが、単座機では独り言を言わせるwとかしないと、これからどうしようというのを観客に説明することができない!

語り手は新聞記者なので、その状況でナレーションを入れるわけにも行かんし?
んで、無理を承知で、実際には使い物にならなくて使われなかったという無線電話で会話させたのかね。
ご苦労なことで。

日本軍の機上無線電話機というのは結局ほとんど使い物にならないまま終わりました。

小型化した飛行機用は メーカーさんも苦労

「こんな使えん無線機なんぞ重しにしかならんから降ろしてしまえ」

陸軍機の話だけど、こんなのあった。
うわ、これは

陸軍航空機用無線機

零戦の機上無線機といえば、佐々木譲さんの小説『ベルリン飛行指令』で、「盛田という技術中尉」が無線機を特別に調整して使用に耐えるようにしてくれる、という場面が登場する。
(これも、通常の機上無線電話機はとても使えなかったという史実がベースになっている)

盛田昭夫氏が戦時中に海軍技術将校(海軍委託学生から、ということで学生時代からツバをつけられていた)として機器の開発に従事されていたという故事を絡めた創作なのだが、「カメオ出演」みたいで愉快なのだった。

実際には、小説で描かれた時期には盛田氏はまだ高校生なので、読者が勝手に想像してニヤリとするが、実は…という高度なワザ!
年 譜 - 盛田昭夫について - 盛田昭夫ライブラリー

彼が井深と出会うのは、盛田が海軍航空技術廠から井深の仕事を手伝えという命令できたことからだ

べっちゃんさんによるご紹介。
さらに
『ベルリン飛行指令』から零戦搭載無線機を想像する

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