真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『定食と文学』 (今柊二さん)

2011-01-26 | 読書-エッセイ/小説etc
定食と文学
今柊二
本の雑誌社 (2010/11 出版)

K書店、ずいぶんそっけない紹介ぶり?なぜ。
本稿執筆時点で、A書店のカスタマーレビューも未掲載(確認した時点)とは、なんたること?

東海林さだおさんの書かれる食事系エッセイも大好きだが、今さん(1967年生まれ)も新世代の書き手として押しも押されもせぬ地位を確立したな。

企画の勝利。
本好きの定食マスターが、古今の文学作品中に描かれた定食をキーに語り、食べる。

初期の定食モノに比べて、文章がこなれてきたような気がする。
当方が慣れてきたためか?

ナイスなヤングが云々…、といった昭和セピア表現も消失。
えへへ。

腹が減ってなおかつ本が読みたくなるエッセイ集!
「垂涎の定食写真も満載です」が、白黒写真なのが残念です。
web上にカラー写真を掲載するくらいのことをしてもばちは当たるまい。
「お見せを訪問」だなんて、誤変換をいつまで放置する?(お店でしょーが)

【書評】『定食と文学』今柊二著 - MSN産経ニュース

「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ 第8回 -「台北風情」

著者近影を発見!
トーキング ウィズ 松尾堂
4月11日「ニッポンの定食を食べつくす」
"今柊二さんは、本職は受験雑誌の編集長。しかし、各地で定食を食べ歩くうちに、それを研究テーマにされ、いつしか何冊もの本を出版するほどの“定食評論家”になっていた、というユニークな方です。"

過去エントリ:
『かながわ定食紀行』、『定食バンザイ! 』に昭和の香りを感じる

著者の自画像的イラストは、「たぬきくま」というか、「くまたぬき」的?なへたうまキャラなのだが、実際は『定食バンザイ』表紙イラストのような方だということが、ラジオの松尾堂ご出演の際の記念写真(妙に大きなサングラスかけちゃって)からわかる。

ホーム >> 安い!お得!うまい!神保町定食特集「定食万々歳!」
>> 今 柊二さんインタビュー

さらに、本書中に「訳あって、私は首都圏の受験事情には精通しているため、この部分は非常に興味をそそられた。」
(「楡家の人びと」に描かれた大正期の中学受験の話の個所)という記述があり、この部分は非常に興味をそそられた。

上掲松尾堂で暴露された「受験雑誌の編集長」という正体と見事な符合。
徐々にチラ見せ戦術?で読者の鼻息も荒く、フゴーッ!
なんのこっちゃ。

「定食学入門」も読まねばなるまいか。

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