第1章 つかの間の平和
第2章 暁の雪
第3章 一発の銃声
第4章 灯火はまたたく
第5章 紫に血潮流れて
第6章 ふたすじの剣と剣
第7章 さだめとはかくもいたまし
エピローグ めぐるもの星とは呼びて
一部で絶賛だそうなのだが、大丈夫かね。
日本復活 頂門の一針『日米開戦の悲劇』を読む:浜田 實
第2章 暁の雪
二・二六事件のくだり。
p39-40
教育総監渡辺錠太郎邸を襲撃した坂井直中尉らは、夫をかばった夫人をまず射殺してから夫を殺し、「渡辺家は娘の和子を除いて家族と召使いの全員が殺された。」という記述。
え?
こんな記述、どこから?
いくらWikipediaがいい加減だといっても、昭和史上の重大事件の死亡者内訳まで違ってはいないだろ。
二・二六事件 - Wikipedia
死亡者 松尾伝蔵・内閣総理大臣秘書官事務取扱(私設秘書)
高橋是清・大蔵大臣
齋藤実・内大臣
渡辺錠太郎・教育総監
負傷者 鈴木貫太郎・侍従長
被害者 警察官5名殉職、1名重傷
渡辺夫人及び「召使い」たちは、警護の警官が扮していたとでも?
殉職警官の最期を伝えた当時の記事
機関銃の乱射に抵抗 : 弾丸尽きて刃に伏す : 真相初めて公にさる | 新聞記事文庫
二・二六事件から80年 「血染めの芝生」警護の誇り今に伝える
受け継がれる警護の〝魂〟二・二六事件で5人殉職 警視庁150年 20/150
「だって、見た本にそう書いてあったんだもん」というのだろうかね。
電子版も出ているそうなのだが、そちらもそのままかね。
あと、人物評が独特。
グルーを主に取り上げているというが、開戦に至る過程やその後の経緯に関して日本側重要人物について、独特の評価基準で評していて、まあ、なんというか…