スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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Strbske pleso

2014-06-18 | ポプラド・タトラ山脈/Poprad・Vysoke Tatry
月曜日、マルツェルと義父はウィーンへローリングストーンズのコンサートへ行き、昨日帰ってきた。
二人の長年の夢がやっと叶い、コンサートは素晴らしく、それはそれは興奮して帰ってきた。
帰ってからも早速アップされている動画をYoutubeで見ては涙ぐんでいる。(マルツェルは悔し涙や悲しい涙は流さないが、うれし涙はよく流すタイプだ。)
定員5万5千人のこのコンサートのチケットが発売から75分で売り切れたというのだからすごい。そのチケットを購入できたのもある意味すごいことだが、社会主義の国に育ってきたマルツェルと義父がこの資本主義の象徴?のような彼らのコンサートに行けたということは私の想像も及ばないほど素晴らしいことに違いない。

そして留守番の私たち、マルツェルの不在中、車もないためネラの幼稚園は一日お休みした。その代わりにタトラ山脈、シュトゥルプスケープレソへお弁当を持ってでかけた。

先月私はネラの幼稚園の送り迎えでタトラ電鉄(TEZ)の一カ月券(16ユーロ)を購入した。私のように村とポプラドのわずか一駅利用でも、8日利用すればもとがとれるのだが、終点までの全区間乗り降り自由で、長距離を移動する人ほどお得な券だ。せっかくなのでこの券を使って出かけた。我が家から終点のシュトゥルプスケープレソまでは約1時間、ネラとサクルカ(+ベビーカー)は無料だ。お弁当持参で行ったのでこの日かかったお金は60セント(30×2)のトイレのチップのみだ。


途中駅で下車する人が多く、終点のシュトゥルプスケープレソまで行ったのは私たちを含め数組だった。
車窓は意外にも見晴らしが良いそう感じる人もいるかもしれない。しかし以前ここには森が広がっていた。それが8年ほど前の突風でものの10分ほどの間に木々がなぎ倒されあっという間にこんな姿になってしまったのだそうだ。今は植林されているが、もとの姿に戻るまで何年かかることか。
この地帯は針葉樹が多かった。針葉樹というのは根が浅いそうだ。それで突風に弱く、木々が倒れてしまった。この災害を教訓に、現在は針葉樹と広葉樹を混ぜて植樹されているそうだ。


こちらが先日ネラの「母の日発表会」があった日の暴風雨でまたも倒れた木々。
Vyšné Hágy(ヴィシュネーハーギ)~štrbské Pleso間がしばらく不通だったため、倒木の被害が出ているのだろうと思っていたが結構ひどかった。この区間2駅ほどなのだが、根こそぎ倒れた木、折れた木が延々と続いていた。



シュトゥルプスケープレソ(1355m)
この日の最高気温は12度との予想で、電車を降りるとひんやり涼しかった。
湖の向こうにはスキーのジャンプ台とホテルが見える。


日本のママたちには敵わないが私もお弁当を作ってみた。
普段作らないので、こんなお弁当でもネラはとても喜んでくれた。


湖に着いたらすぐにお弁当を食べ、散策にでかけようとしたが、まずは湖のカモと魚にパンをやる(そのために古いパンを前夜袋いっぱいに切っておいた)
手前の水面がざわついているところが魚のいるところだ。


まだ先にも鴨はいるのだけれど、ネラは彼らを前にここから離れることはできず…


やっと歩き始めたと思っても、花を摘み始めたら止まらず…

結局昨日は湖を一周歩くこともなく、それでも予定よりも一時間遅れの電車で帰り、電車で寝てもいいよと言ったけれど、ネラは車内で食べ残したお弁当を食べ、昼寝もなし。
たっぷり遊んで帰ってきた。

帰宅後1時間ほどでマルツェルもウィーンから帰ってきて、ネラはしばらくマルツェルと電車に乗ってシュトゥルプスケープレソに行くという遊びをしていた。


気持ちが良くて、1日私も楽しかった。
また行きたい!


2 Comments

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シュトゥルプスケープレソ (キクガシラ)
2014-06-19 02:09:51
私は一周しましたよ^^;

社会主義から資本主義へ。
どんなふうに受け止めたんでしょうね。
気になります。
社会主義時代の車やコーラ(コフォラでしたっけ?)は好きですね~
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キクガシラさん (Chihirko)
2014-06-19 04:53:41
シュトゥルスケープレソにもいらしんたんですね!
私も(自分の)運動のため一周したかったのですが、子供と一緒ではダメでした。
ここは電車や車で行け、そしてベビーカーを押して歩けるので地元では小さな子供のいる家族の定番お散歩コースになっています。

コフォラ、私も好きです。
そして車も。マニュアル車が運転できれば自分用の車に欲しいくらいでした。でもこの時代の車、運転にコツがいるそうで私にはたぶん無理でしょうね。
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