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“十人十色なカエルの子”

2007-06-28 22:14:27 | あたしをとりまくもの

たくさんたくさん、オタマジャクシがいるね。
みんな同じみたいだけど・・・・・・。
よ~く見てごらんよ。
一ぴき一ぴき、ちょっとずつちがう。
大きくなるはやさだって、み~んなちがう。
この子にはなんでもないことが、あの子にはすごく
たいへん、なんてこともあるかもしれないね。


この子は、がんばりが
足りないわけでもない。
勉強をさぼっているのでもない。
できる力はもっているのに、ほかの子と同じやり方では うまくいかないんだ。

それって、
自分に合うやり方を教えてもらったら、
もっとできるってことじゃない?


きみはわすれちゃったかもしれないけれど、
きみだって、赤ちゃんのころはあった。



はじめから上手にできる子なんて、一人もいない。
だれもがみんな、一つ一つ覚えていって、
だんだんできるようになったんだ。

赤ちゃんのときは、みんなそれぞれでよかったのに、
どうして大きくなると、“ちょっと変わった子”は、
ゆるしてもらえなくなってしまうんだろう!?


ちがっているのは、いけないことじゃない!
いろんな人がいて、みんなそれぞれちがいがあるから、
世の中はおもしろい!


ひとりひとり 顔がちがっているように、

ひとりに一つずつ 自分だけのやり方がある。

きみにはきみの すばらしさがある。


ゆっくりゆっくり  おおきくなろうね!



「十人十色なカエルの子」落合みどり 著 東京書籍より 一部抜粋


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