たくさんたくさん、オタマジャクシがいるね。
みんな同じみたいだけど・・・・・・。
よ~く見てごらんよ。
一ぴき一ぴき、ちょっとずつちがう。
大きくなるはやさだって、み~んなちがう。
この子にはなんでもないことが、あの子にはすごく
たいへん、なんてこともあるかもしれないね。
この子は、がんばりが
足りないわけでもない。
勉強をさぼっているのでもない。
できる力はもっているのに、ほかの子と同じやり方では うまくいかないんだ。
それって、
自分に合うやり方を教えてもらったら、
もっとできるってことじゃない?
きみはわすれちゃったかもしれないけれど、
きみだって、赤ちゃんのころはあった。
はじめから上手にできる子なんて、一人もいない。
だれもがみんな、一つ一つ覚えていって、
だんだんできるようになったんだ。
赤ちゃんのときは、みんなそれぞれでよかったのに、
どうして大きくなると、“ちょっと変わった子”は、
ゆるしてもらえなくなってしまうんだろう!?
ちがっているのは、いけないことじゃない!
いろんな人がいて、みんなそれぞれちがいがあるから、
世の中はおもしろい!
ひとりひとり 顔がちがっているように、
ひとりに一つずつ 自分だけのやり方がある。
きみにはきみの すばらしさがある。
ゆっくりゆっくり おおきくなろうね!
「十人十色なカエルの子」落合みどり 著 東京書籍より 一部抜粋
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