この間の日曜日、お昼頃から雨が降り出して☔️夕方までシトシト降る寒い日
ほそみっちゃんとご主人と行くはずだったコンサート当日
隆先生の急用のため、チケットがあるからとほそみっちゃんが
大フィル(大阪フィルハーモニー)の練習場にあるホールで開かれる
ピアノトリオのコンサートに誘ってくれました。
昔、高性能プラスティックを作る会社「ダイセル」の工場が堺市にもありました。
20世紀前半ごろによく使われた「セルロイド」という
高性能プラスティックを作る工場でしたが
1982年に爆発事故を起こして、この時唯一残ったレンガ作りの建物だけそのまま
現在跡地はイオンモールになっています。
※写真を撮り忘れたので、画像は他所さんからお借りしました
その建物はリフォームされて「カプリチョーザ」という名前のイタリアンのお店に。
ここでほそみっちゃんとランチをしました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c8/6d0e1549635e55326d95f2505c061a68.jpg)
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ランチを終えて、大フィルのホールへ。
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トリオのピアノは児嶋一江さん。
私の音高時代の同級生の中に、高校卒業後愛知県立芸大のピアノ科に進み
その後ドイツで伴奏法を勉強してきた
私たちのクラスメイトの出世頭がいて
彼女が母校のピアノ科の非常勤講師をしていた15年ぐらい前だったか
自分の恩師教授の弟子たちによるミニコンサートに
メンデルスゾーンの妹ファニー・メンデルスゾーンが作曲した
連弾曲の相方をしてほしいと急遽助っ人の依頼がありました。
というのも、私はその頃母校のピアノ科の先輩と連弾の活動していたからでした。
同級生の彼女は、初見演奏は勿論、譜読みは早いし頭も良いし
クラスメイトの中では成績もトップでしたが
15年前ぐらい母校の非常勤講師をしていたその頃
講師仲間で児嶋一江さんもいらっしゃって、その時のちょっとした逸話。
児嶋さんはご自分のコンサートを控えていても
アンサンブルやピアノ伴奏やら、勿論ご自分の生徒さんのレッスンなど超多忙。
コンサート本番まで3日しか無いというような時のその3日間で
超絶技巧的な曲を仕上げてコンサートに臨んでいたという
凡人の私などには、想像絶するような才能の持ち主。
ピアノ連弾は最少(2人)のアンサンブルですが
ピアノトリオともなれば、各人の技量や音楽性、考え方の違い、合わせの能力など
アンサンブル演奏の大変さは想像はつきます。
大フィル会場は、天井が高くて音が上に抜けてしまうという難点もあるようですが
すり鉢状の客席なので、演奏者を見下ろす感じではあるけれど
雰囲気がとても良いホールで、ほそみっちゃんとは
「コーラス花座」も次回はこのホールも良いかもという話も出ました。
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この日のプログラムは古展、ロマン派、そして近現代の時代のもの。
モーツァルトは予想できる音楽でしたが
ドビュッシーのピアノトリオが始まると一変、ちょっとした清涼剤のようで
映画などのBGM風でひたすら美しくて心地良かった。
演奏前のチェロ奏者の遠藤さんが話された逸話が面白い。
ドビュッシーの18歳の時の作品で、彼は今で言うイケメン。
彼に影響を与えたと言うチャイコフスキーの
パトロンだったフォンメック夫人とその娘さんと3人で旅行して、、、?とちょっと艶話も。
2楽章はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の『金平糖の踊り」風なリズム。
チャイコフスキーをしたっていただろう
新進気鋭の18歳の、若々しく瑞々しいドビュッシーの
洗練された姿を想像しながら聴きました。
時代順に並べるなら、2番目にロマン派のシューマンなのでしょうが
彼の作品は最後に相応しい重厚な作りのトリオ。
私はたくさんはこの作曲家の曲を弾いたわけではないですが
シューマンの作品は非常に難しい構成になっていて
ピアノ曲も、J・Sバッハのフーガのように
何重にも声部が重なり合ったような作品も多く
ショパンなどのように、詩を語るような感性のほとばしりといったものと少し違い
頭で考えて考えて構築しているという作品も多いのです。
彼は精神を病んで後年には自ら命を絶とうとし助けられますが
その後療中に46歳で亡くなるという波乱の生涯でした。
久々に珠玉の演奏を聴いてきて
ピアノを弾きたい❣️という思いにさせられました。
ほそみっちゃんが、随分先になる今年の「クリスマス会」で
またソロしてほしいと言ってくれたので
その時に弾こうかなという曲を練習してみました。
時々(ちょくちょく)コンサートに出向かないとだめだなぁと思った日でした。